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ルール(規則)の上に生きる人、共に生きる人、下に生きる人。心理カウンセラーが性格について考察します。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

私は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。
さて、世の中には、ルールの上に生きる人ルールと共に生きる人ルールの下に生きる人、という3種類の人間がいます。

ルールの上に生きる人は、ルールより自分のほうが偉い、立派だと思っています。よって、ルールは、自分が守りたかったら守りますが、守りたくなかったら守りません。自分にとって都合がいいルールであれば守るが、自分にとって都合が悪いルールであれば守らない、それがルールの上に生きる人の性格特徴です。

そしてそれは、概ね、生まれつき決まっています。
ルールの上に生きる人が、おじいさんタイプ、お父さんタイプ、お母さんタイプ。
ルールと共に生きる人が、おばあさんタイプ、二男タイプ、二女タイプ。
ルールの下に生きる人が、長男タイプ、長女タイプ、末っ子タイプです。

続いて、
ルールと共に生きる人は、ルールと自分は、同じぐらいの偉さ立派さだと思っています。よって、ルールは、皆が守れば普通に守りますが、皆が守らなければ普通に守りません。守る守らないは、その時の状況・気分次第で決まります。それがルールと共に生きる人の性格特徴です。

続いて、
ルールの下に生きる人は、自分よりルールのほうが偉いと思っています。よって、「ルールというものは、守らなければならないものだ」と頑なに信じています。自分にとって都合のいいルールであれば、喜んでルールを守りますが、自分にとって都合の悪いルールでも、苦痛を感じながら、そのルールを守ろうとします。それがルールの下に生きる人の性格特徴です。

この記事をご覧のあなたは如何でしょう?

ルールの上に生きる人は、言います。「いいルールなら守ってやるが、よくないルールだったら守らないよ」と…。そう、ルールの上に生きる人は、そのルールがいいものか悪いものか、自分の判断で決められる、自分の裁量で守る守らないを決定できる、と考えているのです。

ルールの下に生きる人は、言います。「ルールというものは、守らなければならないものなんだ。だからルールがどんどん増えると、私はどんどん不自由になる」と…。そう、ルールの下に生きる人は、そのルールが良いものであろうと悪いものであろうと、守らなければならないと思ってしまうのです。

ルールの上に生きる人は、ルールがいくら増えてもへっちゃらです。守る守らないは、自分の勝手だからです。だからルールが増えることが苦痛になることは、基本ありません。そして、自分がルールを破っていることを自覚することもありません。空気を吸うように、平気でルールを破る。それがルールの上に生きる人の性格特徴です。

ルールの下に生きる人は、基本ルールが増えることを苦痛に感じます。けれど、「じゃあ、ルールがなくなればいいのか?」というと、そうとは限りません。というのは、ルールの下に生きる人は、ルールがなくなると、「何をどうしたらいいのか?」わからなくなり、不安になってしまうからです。よって、ルールの下に生きる人は、ルールに縛られルールに守られる人、と言っていいかと思います。

続いて、
ルールの下に生きる人も、時にルールを破ることがありますが、その行動には、しっかり自覚があります。「今、自分はルールを破っているんだ」と…。

よって、ルールの下に生きる人が、ルールを破る時は、よっぽどの訳ありか、自分の信念に基づいての行動か、精神状態が悪いかの、いずれかになると言っていいでしょう。さらに、ルールの下に生きる人が、ルールを破っているとき、その人は、間違いなく胸をチクチクと痛めています。それが、ルールの下に生きる人の特徴です。

ちょっと例をあげます。

私とカミさんが、まだ若い頃、結婚したばかりの頃、夏休みが始まる前の7月の平日に、2人で流水プールに遊びに行ったことがありました。そこで私たちは、ガラガラに空いていることもあって、何度もプールに飛び込んで遊んでいたのですが、そのとき私は、ふと「飛びこみ禁止」という立て看板を見つけてしまったのです。

「あっ、ここのプールは、飛び込み禁止なんだ!」そう気付いた私は、もうプールに飛び込むことは出来なくなりました。そして私は、ずっとルールを破り続けていたことを恥じ、自分を責めました。そう私は、典型的なルールの下に生きる人間なのです。

急に元気を失った私を見てカミさんは言いました。「どうしたの?」「このプール、飛び込み禁止なんだって」「えっ、そうなの?」「うん、あそこの看板に、そう書いてある」「ああ、あれは気にしなくていいのよ。あれは、混んでいる時は、ダメだっていう意味で、今日は空いているから、飛び込んでもいいのよ」と。そう、私のカミさんは、典型的なルールの上に生きる人だったのです。

ルールの上に生きる人は、ルールなんかお構いなしです。歩きスマホ禁止と言われても平気で歩きスマホしますし、喫煙禁止区域でも平気で煙草を吸ったりします。

ルールの下に生きる私としては、とっても考えられないことです。

この記事をご覧のあなたは、如何ですか?
ルールの上に生きる人ですか?
ルールと共に生きる人ですか?
それとも私と同じ、ルールの下に生きる人ですか?

というわけで、今日は以上です。
自分や隣人の気質、生まれつき性格=キャラを知りたい方は、どうぞお近くのキャラ診断アドバイザーをお訪ねください。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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