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キンブレルとジャンセンはどちらも400セーブまであと3セーブ。互いの目の前で到達の可能性もあり

宇根夏樹ベースボール・ライター
クレイグ・キンブレル(フィラデルフィア・フィリーズ)Apr 27, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月27日、クレイグ・キンブレル(フィラデルフィア・フィリーズ)は、1対0で迎えた9回表を3人で終わらせ、シーズン3セーブ目を挙げた。通算セーブを397とし、ケンリー・ジャンセン(ボストン・レッドソックス)に並んだ。

 どちらも、2010年にメジャーデビューした。キンブレルの初登板は5月7日、ジャンセンは7月24日だ。彼らは、年齢も近い。来月下旬、キンブレルは35歳の誕生日を迎える。昨年の9月末に、ジャンセンは35歳となった。

 今シーズンの開幕を迎えた時点の通算セーブは、キンブレルが394、ジャンセンは391だった。それぞれが区切りのマイルストーンに到達した日と、今シーズンに入ってからセーブを挙げた日は、以下のとおりだ。

筆者作成
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 2人は、同じ日に400セーブに達するかもしれない。

 これまでに、400セーブ以上を記録した投手は6人いる。彼らの400セーブ目は、いずれもシーズンが異なる。リー・スミスが1993年、ジョン・フランコが1999年、トレバー・ホフマンが2005年、マリアーノ・リベラが2006年、ビリー・ワグナーが2010年、フランシスコ・ロドリゲスは2016年だ。

 さらに、キンブレルとジャンセンは、同じカードでともに400セーブ目、互いの目の前で到達の可能性もある。5月5日から7日まで、レッドソックスとフィリーズは3試合を行う。

 彼らに限らず、同じ試合で2人がセーブを挙げることはない。だが、キンブレルとジャンセンが399セーブで並び、同じ試合でどちらも400セーブをかけて登板することはあり得る。一方がセーブに失敗し、続いて、もう一方がセーブ機会に投げる――こちらもセーブを挙げられるかどうかはわからないが――パターンだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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