本日紹介するのは、丸亀城亀山公園敷地内にある石垣復旧PR館です。

この館は、丸亀城の歴史や特徴ある石垣の魅力を知ってもらうことを目的とした施設で、現在行われている石垣の復旧工事の様子も間近で見ることができます。

豪雨で崩れた石垣

平成30年の西日本豪雨によって、城の南西側の「帯曲輪」と「三の丸」の石垣が崩れてしまい、現在修復工事の真っ最中。

最終的に工事が終わるのは2027年度末とのことで、現場周辺には石垣や工事について紹介したパネル展示が用意されています。

当初6,000個の石を積み直すはずが、調査が進むにつれて個数が増え、最終的には約12,000個の石を積み直すことになりそうとのこと。

その大量の石のパズルには顔認証の技術が転用されて、画像認識で石のマッチングを行い再配置するそうです。

そんな展示エリアの中にある仮設の建物が石垣復旧PR館です

なんとこの施設は年中無休で入場料無料。

年末年始もあいているそうです。

横にある階段からは屋上の展望デッキにあがることができます。

屋上に上がると石垣の復旧工事がすぐ目の前に広がっていて、作業の様子を間近で見られるのはなかなか貴重な体験だと思います。

建物内の様子

館内には石垣の調査でわかったことや、工事の計画に関するパネル展示が充実しています。

丸亀城の石垣の特徴や技術についてや、どんな復旧工事が進められているのかなどを詳しく知ることができますよ。

石垣つめるくん

また、「石垣つめるくん」という体験展示もあって、石垣の構造の模型を使って実際に積み直し作業を体験できます。

「納得いくまでお楽しみください」という文言に工事の途方もなさが表現されていていいですね。

丸亀城VR体験

他にも、VR体験ができるコーナーもあって丸亀城VRモードとニッカリ青江体験モードの2種類のゲームが楽しめますよ。

丸亀城VRモードは今は失われてしまった昔の丸亀城の門や建物が再現された3Dマップを歩き回ることができます。

現代の技術を駆使して、過去の丸亀城の雰囲気を味わうことができるのは、大変魅力的ですね。

ニッカリ青江体験モードでは、名刀ニッカリ青江の物語にちなんで幽霊を切って倒すゲームで遊べます。

なかなか面白かったし、無料でVR体験できるのが良いですね。

丸亀城型募金箱やボードゲームISHIGAKIの展示

一番奥には大きな丸亀城の模型があり、実は募金箱になっています。

窓からお金を入れられるようになっていて、工事費用の募金ができます。

横には石垣復旧をテーマにしたボードゲーム「ISHIGAKI」も置いてありました。

復旧までの道のりはまだまだ遠そうですが、みんなで応援してまた美しい丸亀城の石垣が見れる日を楽しみに待ちましょう。