史上4人目の「先頭打者本塁打50本」まで4本。今シーズン中に歴代2位まで浮上!?
4月30日、「1番・DH」として出場したジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)は、1回裏の先頭打者本塁打に続き、3回裏にもホームランを打った。ブルージェイズは、2対1でヒューストン・アストロズを下した。
スプリンガーのホームランは、今シーズンの5本目と6本目、通算では201本目と202本目だ。先頭打者本塁打は、シーズン3本目。通算46本とし、歴代6位のジミー・ロリンズと並んだ。
先頭打者本塁打の通算トップ5は、81本のリッキー・ヘンダーソン、54本のアルフォンソ・ソリアーノ、53本のクレイグ・ビジオ――息子のキャバンはスプリンガーのチームメイト、48本のイアン・キンズラー、47本のカーティス・グランダーソンだ。ちなみに、ロリンズとスプリンガーの下には、8位に44本のブレイディ・アンダーソン、9位に37本のイチロー、10位タイに36本のシンス・チューとチャーリー・ブラックモン(コロラド・ロッキーズ)が位置する。
スプリンガーの先頭打者本塁打は、あと4本で通算50本に到達する。そこからさらに4本を打つと、歴代2位のソリアーノと同じ54本となる。それぞれ、シーズン7本目と11本目だ。
どちらも、ハードルは低くない。先頭打者本塁打のチャンスは1試合に1度しかなく、それも、1番打者として先発出場した試合に限られる。だが、これまでの実績からすると、今シーズン中に50本目を打ってもおかしくなく、歴代2位まで浮上する可能性も皆無ではない。
1番打者として115試合以上に先発出場した、2016~2019年の4シーズン中、先頭打者本塁打が7本に届かなかったのは、6本の2018年だけだ。2020~21年も、計105試合で7本を記録している。なかでも、2019年の先頭打者本塁打は12本を数えた。
ブルージェイズには、ボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.、テオスカー・ヘルナンデス、ルルデス・グリエルJr.、マット・チャップマンらがいるので、スプリンガーを中軸に回す必要は、まず生じない。一番の懸念は、スプリンガーが健康を維持できるかどうかだろう。昨シーズンの出場は、他の打順を含めても78試合にとどまった。
なお、1シーズンに10本以上の先頭打者本塁打を記録した選手については、こちらに書いた。