【ゴルフ】コースラウンドでは80%以上が傾斜地からのショット 4種類の傾斜の基準となる弾道の傾向
80%以上の確率で斜度5度以上
プレーするゴルフコースにもよるが、コースラウンドではほとんどのショットが傾斜地からのショットになる。「80%以上の確率で、平均斜度約5度地点からのショット」という研究結果も発表されている。
傾斜地からのショットの基準となる弾道の傾向について解説する。
4種類の傾斜
つま先上がり
つま先側が上がっている地点からのショットは左に打ち出しやすくなる。クラブを地面に対してライ角通りにセットすると、目標よりも左を向くことになるからだ。
よって、つま先上がりからショットする場合は、ターゲットよりも右を向いて構えることが基準になる。
ライ角:クラブヘッドの底面とシャフトの成す角度
つま先下がり
つま先側が下がっている地点からのショットは右に打ち出しやすくなる。クラブを地面に対してライ角通りにセットすると、目標よりも右を向きやすくなるからだ。
よって、つま先下がりからショットする場合は、ターゲットよりも左を向いて構えることが基準になる。
左足上がり
ターゲットに対して右足よりも左足の方が上がっている地点からのショットは、水平面に対しての打ち出し角が高くなる。傾斜に合わせてクラブヘッドをセットすると、クラブフェースが上を向くことになるからだ。
打ち出し角が高くなるということは、飛距離が落ちやすい。左足上がりのショットでは、クラブの番手を上げることが基準になる。
左足下がり
ターゲットに対して右足よりも左足の方が下がっている地点からのショットは、水平面に対しての打ち出し角が低くなる。傾斜に合わせてクラブヘッドをセットすると、クラブフェースが立った形になるからだ。
打ち出し角が低くなるということは、飛距離が出やすい。左足上がりのショットでは、クラブの番手を下げることが基準になる。
体幹の回旋量が減る
どの種類の傾斜地からのショットでも、体幹の回旋量が減る傾向にある。前後左右に重心が偏るからだ。
体幹の回旋量が減ると、インパクトでボールに伝わる力は減少しやすい。よって、飛距離が落ちやすい。この点や、傾斜の度合い、先述したクラブフェースの向き(左右上下)の変化による弾道の変化などを、総合的にふまえて、使用クラブや向く方向を決める必要がある。
また、無理に大きくスイングしないことも重要。体幹の回旋量が減るにも関わらず、無理に平地と同じような大きさのスイングをしようとするとスイングバランスを崩してしまい、良いショットになりにくい。
傾斜地からのショットでは、スイングがコンパクトになることを受け入れることがポイントになる。
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