ガザで地上戦に突入~ 私たちが今ここでできること
■ 地上戦に突入
中東情勢が緊迫している。17日の5時間の停戦の後、イスラエルは再びガザへの大規模な空爆を開始。
さらに、ガザ地上侵攻を開始。地上戦に突入してしまった。
報道によれば、8日間での戦闘で、既に240人のガザ住民が殺されているという。
http://www.asahi.com/articles/ASG7L1VPJG7LUEHF001.html
2008~2009年のイスラエルによるガザ侵攻では1400人の命が奪われた。
人の数字は統計ではない。いままさに、この瞬間、私たちと同様に生きている人たちが、戦争の恐怖、殺戮の恐怖に晒されている。
無差別攻撃が続く中、殺されるのではないかと恐れ、そしてこれから本当に犠牲になってしまうのかと思うと居たたまれない。
※ なお、まだ確認が必要な情報ではあるが、エジプトの停戦案はハマスには事前に何らの交渉・接触もなく一方的に発表されたと言われている。また、ハマスは単なる停戦ではなく、ガザの封鎖の解除等も求めていると言われている。ガザの人びとを事実上監禁状態に置いているこの「封鎖」については、明らかな国際法違反であることは国連でも繰り返し確認されてきたが、イスラエル政府は封鎖解除を求める国際社会の声を無視して今日まで来た。さらに、現在ハマスとエジプトの関係は極めて悪い。他の仲介者が停戦条件も含め、双方に対してきちんとした説得に乗り出す必要がある。
たしかにハマスは、停戦が取りざたされた時期にもロケット砲撃を続けた。
しかし、それに対抗して「自衛権」と言う口実で行われたイスラエルの軍事作戦は240人の人を殺した。
まるで大人と子どもの喧嘩だ。自衛権として正当化される範囲をはるかに超越している。
そしてハマスの軍事部門が仮にロケット砲撃を続けたとしてもガザの罪もない民間人を殺害してよい理由にはならない。
民間人はあくまで保護されなければならない。
イスラエルは直ちに地上戦・軍事行動、そして何より無差別攻撃をやめるべきだ。
■ 私たちがいまここでできること
私たちが日本に居ながらにしてできることはいろいろとある。
●自国の政府にプレッシャーをかけること、
●イスラエル政府等にプレッシャーをかけること。
私のブログをみて、イスラエル大使館に電話で抗議をしてくださった方がいて、詳細報告してくれた。
イスラエル大使館にも、たくさんの抗議電話がきたという。
●日本からでも声をあげて抗議の声をあげ、軍事行動に反対と意思表示すること。
現在パレスチナ支援を続けるNGOでは連携して、民間人への攻撃をやめさせ、停戦を実現するための緊急アクションをスタートさせた。
まず7月21日に、NGO緊急キャンドルアクションを開催することにしました。
是非お時間があったら、参加してください。
(末尾に改めてご紹介します)。
●さらに、イスラエル関連の製品を買わない、投資しないという不買運動ということも一つの選択肢だだろう。
特に軍事・情報・IT・セキュリティに関わる分野は直接的に軍事作戦に関わっている、軍事行動・戦争犯罪と密接に関わり合いを持つ分野だ。
●もうひとつ、ハッシュタグによるキャンペーンがある。
現在、ハッシュタグによる緊急フォトアクションが国境を越えて世界中で始まっている。
アクションの参加方法は
1.手のひらに「STOP Bombing GAZA」などメッセージを書く。
2.写真を撮り、自身のFacebookやTwitterに掲載する。
掲載時には、メッセージとして、ハッシュタグは#stopbombinggazaを冒頭に入れる。
ハッシュタグと言うのは難しいことではなく、#のあとに好きなキャンペーンの名前を入れてSNSに投稿する、それをみんなで一斉にやると、共同のウェブキャンペーンになるというもの。
ナイジェリアの少女誘拐事件でもハッシュタグ・キャンペーンが世界で展開されてきた。
市民による世界的キャンペーンの武器になりうるツールである。
今回のキャンペーンの相手はテロリストではなく、ハイテク企業をたくさん抱える国家。世界中の人びとの声やボイコットには敏感なはずだ。今回の場合は、SNSに貼り付ける際に、#stopbombinggazaをコピペすればよいのです。
見本はこちら
http://hrn.or.jp/activity/event/post-282/
https://twitter.com/Moemi_Mitueda/status/489327343081500672
Facebookではこちらです。
https://www.facebook.com/hashtag/stopbombinggaza?fref=ts
セルフィーで簡単にできるので是非試してみてください。一人でも多くの声をガザに、そしてイスラエル政府に届けましょう。
緊急アクション情報
7.21 NGO緊急集会とキャンドル・アクション
STOP! 空爆 ~ガザの命を守りたい~
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7月8日から始まったイスラエルによるガザへの軍事攻撃によって、死傷者の数
は増え続けています。イスラエル軍は人口密集地への空爆などを繰り 返し、多
くの女性、子どもが犠牲となっています。一方、パレスチナ武装勢力も応戦し、
イスラエルに向けてロケット弾を無差別に発射しています。一 般市民を意図的
に標的にする行為は戦争犯罪であり、絶対に許されることではありません。さら
に16日、イスラエル軍はガザ北部住民に避難勧告を出 し、空爆を強化する姿勢
を見せています。
7月21日に、開発支援、人権、フェアトレード、宗教交流など、さまざまな形
でパレスチナに関わる市民団体が結集し、市民を巻き込む無差別攻撃 を直ちに
停止するよう訴えます。また、パレスチナ、イスラエル双方で犠牲になったすべ
ての人びとへの哀悼の意を表し、キャンドル・アクションを実 施します。
ぜひ参加してください。
日 時:2014年7月21日(月・祝日) 18:30開始(18:00受付)~ 20:00終了
場 所:明治公園 仮設ステージ
JR中央線「千駄ヶ谷」下車 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」(E25)下車 徒歩2分
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access086.html
※当日、公園内に誘導スタッフを配置します。
※少雨の場合も集会は決行します。
参加費:500円(キャンドルをお渡しします)
【内容】 若干の変更の可能性あり。
・ガザからの訴え/日本からガザへのメッセージ
・多様な宗教界からの連帯と哀悼の祈り
・ キャンドルを使った人文字でのメッセージ
【主催団体】 (順不同)
ヒューマンライツ・ナウ/アーユス仏教国際協力ネットワーク/アムネスティ・
インターナショナル日本/パレスチナ子どものキャンペーン/ピース ボート/
セーブ・ザ・オリーブ/パレスチナの子どもの里親運動/パレスチナの平和を考
える会/APLA/日本国際ボランティアセンター (JVC)/国境なき子どもたち
(KnK)/サラーム・パレスチナ/パレスチナ・オリーブ/オルター・トレード・
ジャパン
PS. 今日の文書、法律専門家というよりNGO活動家としての行動の呼びかけに終始してしまっているが、人々が今まさに殺されようとしているので、ご理解ください。法的な問題も含めた分析は、こちらをご参照ください。http://bylines.news.yahoo.co.jp/itokazuko/20140712-00037324/