マリナーズは「今年も」ポストシーズンにたどり着けないのか。徐々に広がる上位との差
8月7日を終え、シアトル・マリナーズ(58勝54敗/勝率.518)は、ア・リーグ西地区の3位に位置し、首位のヒューストン・アストロズ(66勝45敗/勝率.595)には8.5ゲーム差をつけられている。各地区の首位を除く、ワイルドカード・レースでは5番手。ポストシーズン進出となる、2番手のオークランド・アスレティックス(63勝48敗/勝率.568)との差は5.5ゲームだ。
マリナーズはここからの50試合で、アストロズとアスレティックスのいずれとも、それぞれ9試合を行う。どちらのチームに対しても、ゲーム差を上回る試合が残っている。ワイルドカード・レースのすぐ上、4番手にいるトロント・ブルージェイズ(59勝50敗/勝率.541)も同様だ。ゲーム差は2.5、残り試合は3ある。
ただ、ワイルドカードの3番手に位置するニューヨーク・ヤンキース(61勝49敗/勝率.555)については、状況が異なる。4.0ゲームの差があり、残りは8月8日の1試合しかない。今後、マリナーズがどれだけ勝っても、ヤンキースが落ちてこなければ、追いつけないということだ。
8月5日~7日に、マリナーズはヤンキースと3試合を行い、いずれも僅差ながら黒星を喫した。スコアは、3対5、2対3、4対5だ。8月4日の時点で、マリナーズは58勝51敗(勝率.532)、ヤンキースは58勝49敗(勝率.542)だった。白星は並んでおり、このシリーズがマリナーズの3勝1敗なら、61勝52敗(勝率.540)と59勝52敗(勝率.532)となり、順位は入れ替わっていた。そうなっていれば、その後の試合でヤンキースがマリナーズより2勝多く挙げない限り、マリナーズはヤンキースに並ばれることはなかった。
もちろん、これらは机上の計算に過ぎない。あと50試合あれば、何が起きてもおかしくない。ただ、後半戦に入ってからのマリナーズは10勝11敗(勝率.476)。一方、アストロズは11勝9敗(勝率.550)、アスレティックスは11勝8敗(勝率.579)、ヤンキースは15勝6敗(勝率.714)、ブルージェイズは14勝8敗(勝率.636)だ。ポストシーズンにたどり着くには、複数のチームを追い抜く――少なくとも追いつく――必要があるにもかかわらず、上にいるどのチームとも、その差は徐々に広がっている。
マリナーズのポストシーズン進出は、2001年が最後だ。現時点では、30チーム中、最も長くポストシーズンから遠ざかっている。