ゴルフでよくある‟絶好の場所から大ダフり” ここぞ!の場面でミスを防ぐ方法
1打目会心の当たりでフェアウェイセンターをとらえ、2打目はショートアイアンでグリーンに届く距離。そしてその絶好の場所からの2打目は大きなミス。そのような経験はゴルファーなら誰でもあるだろう。
では、そのようなミスを防ぐにはどうすれば良いのだろうか。ミスはするものなので「しょうがない」の一言で済ませても良いかもしれないが、ミスする確率を下げることは可能かもしれない。少し考えてみよう。
交感神経と副交感神経
絶好の場所、それも1打目に最高のショットを打った後の2打目となると、「よ~し」と鼻息が荒くなりやすい。前のホールが悪いスコアだったりすると、「ここで取り返す」という気持ちになるものだ。
だが、こういう余計な意識は極力抑えたい。普通にサラッとそのショットをした方が、求める結果になりやすくなる。自律神経が乱れないからだ。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがある。車で例えると、交感神経はアクセルの役割、副交感神経はブレーキの役割を担っている。両方がバランスよく働くことが‟集中し、かつ落ち着いている状態”だが、鼻息が荒くなると、交感神経優位になり、力みにつながりやすい。
自律神経研究の第一人者で、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏は自著「ゴルフが上達する 自律神経72の整え方」の中で次のように述べている。
プリショットルーティーン
大事な場面だからといって、「より確実に」などとミス回避の意識を強めるのは避けたい。より高いショットの精度を目指してスイング中に意識するポイントを増やしたり、素振りを増やしたりしてアドレスの時間が長くなると、逆に精度が下がりやすくなる。
小林氏が言うように、どんな場面でもルーティーンを大切にしたい。毎ショット、同じように飛球線後方からターゲットを確認し、同じように素振りをし、同じようにセットアップに入り、同じように始動する。
これを実行できると、大きなミスの確率が減る期待が持てる。ミスをメンタルのせいにするのは考え物だが、意識の持ち方を大切にしてショットにのぞめると良いだろう。
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ゴルフはメンタルで変わる? 小林弘幸 著「ゴルフが上達する 自律神経72の整え方」(GOLFERS SUPPORT)