ヤンキースに解雇された外野手が、同地区のオリオールズにメジャーリーグ契約で入団
5月30日、ボルティモア・オリオールズは、セドリック・マリンズを故障者リストに入れ、アーロン・ヒックスとメジャーリーグ契約を交わした。
彼らは、どちらも外野手だ。マリンズは、前日の試合で打席から一塁へ走る途中に、右足の付け根を痛めた(結果は遊撃ゴロ)。ヒックスは、5月26日にニューヨーク・ヤンキースから解雇された。
今シーズン、マリンズは、センターを守り、53試合で打率.263と出塁率.356、8本塁打と13盗塁、OPS.835を記録している。ヒックスは、28試合で打率.188と出塁率.263、1本塁打と0盗塁、OPS.524。レフトとセンターの守備についている。スイッチ・ヒッターのヒックスは、右打席に限ると打率.278と出塁率.381だが、これは21打席の数値だ。
過去2シーズンも、ヒックスのOPSは.650に達していない。2021年は32試合で.627、2022年は130試合で.642だ。
マリンズの穴埋めだけでなく、控え外野手としても、物足りない気がする。
ただ、2017~20年の4シーズンは、いずれもOPS.760以上。計338試合でOPS.819を記録している。現在の年齢は33歳だ。
また、オリオールズがヒックスに支払う金額は、下限として定められた年俸72万ドルの日割り分に過ぎない。
ヤンキースとヒックスは、2019年1月に7年7000万ドル(2019~25年)の延長契約を交わした。今シーズンの年俸は1050万ドルだ。そこから、オリオールズの支払い額を差し引いた金額がヤンキースの負担分となる。さらに、この契約は、来シーズン以降に計2000万ドルが残っている。こちらも、全額あるいは大半をヤンキースが支払う。
オリオールズとヤンキースは、ア・リーグ東地区のチームだ。現時点では、34勝20敗のオリオールズが地区2位、33勝23敗のヤンキースは地区3位。ワイルドカード・レースでは、トップ2に位置している。
両チームの対戦は、ここまで3勝3敗。あと7試合を7月に行う。3日~6日にヤンキー・スタジアムで4試合、28日~30日にカムデンヤーズで3試合だ。
なお、オリオールズの選手として、ヒックスがヤンキー・スタジアムでプレーするかどうかは、まだわからない。それまでに、解雇されているかもしれない。