【川越市】いよいよ、2023年川越まつりが開催! 知っていると更に楽しめるお囃子の豆知識をご紹介!
2023年川越まつりが、10月14日(土)、15日(日)に開催されます。街を歩くと「テンツクテン」と軽やかなお囃子の音色が聞こえ、まつり気分が高まってきます。山車やお囃子は、川越まつりの大きな見どころ。
そこで、知っていると更に楽しめるお囃子について、川越市囃子連合会の宇津木さんにお話しを聞いてみました!
川越まつりのお囃子とは?
まつりの山車は神が降臨する場所と考えられており、お囃子は元々、神を招き歓迎するために演舞すると言われています。
山車の舞台で演舞するお囃子は、笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦(かね)1人、舞い手1人の計6人で構成。川越まつりのお囃子は、「王蔵流」「芝金杉流」「堤崎流」という3つの流派が主流となっており、音のテンポや舞の仕草など、それぞれ特徴に違いがあります。
披露される曲目と舞い手の種類
お囃子で披露される代表的な曲目
・屋台(ヤタイ)
・鎌倉(カマクラ)
・四丁目(シチョウメイ)
・仁羽(インバ・ニンバ)
・子守唄(コモリウタ)
・数え唄(カゾエウタ)など、
それぞれの曲で物語が展開され、登場する舞い手も違います。お囃子の曲目の違いはわからなくても、舞い手の面の違いは見ていてわかりやすいですよね。
そこで、どんな面が登場するのか? 代表的な舞い面を5つ簡単にご紹介します。
天狐(てんこ)
天狐は、神の遣いである神獣。神が降臨する場所を清め、人々に対して作物・穀物の種のまき方や耕作を伝授する様子などが舞われ、五穀豊穣や商売繁盛を祈願します。
毛を激しく振りかざして演舞する躍動感や手に持っている稲穂と言われる白い幣束(ヘイソク)の動作にご注目を!
獅子(しし)
獅子は悪霊を食い尽くし追い払う神の遣いとされ、悪霊退散を祈願します。獅子が人の頭を噛むことによって、その人についた邪気を食べてくれると考えられています。
子供も大人もぜひ、頭を差し出して獅子に頭を噛んでもらい、悪いことから守ってもらいましょう!
道化(どうけ)
男性の表情をした道化面は、様々な種類があります。
私たちが知っている「ヒョットコ」の他に、「サジマ」や「カナツボ」「大笑い」「ダルマ」「一文字」など、様々な表情の道化が、農耕労働や日常の遊びの動作をおどけた舞で表し、五穀豊穣・商売繁盛や世の中の安寧(あんねい)を祈願します。
様々な表情の道化面。それぞれの表情に合わせた舞が見どころです。顔が笑っていたり、おどけていたり、色々な道化面の表情に着目してみると、新たなお囃子の楽しさが感じられます。
岡目(おかめ)
女性のやさしい母性と知性を表現し、子孫繁栄・家内安全を祈願します。曲目によって、赤ん坊をやさしく寝かしつけたり、針仕事や鏡を見ながらお化粧をしたりと、穏やかで優雅な動作にぜひ、ご注目を!
子守歌という曲目の時に、赤ん坊を抱きながら演舞。
狸(たぬき)
たぬきは、他抜き→語呂合わせから「人より抜きん出る」という願いが込められています。また、子だくさんや家族を大切にすることから、子孫繁栄や家内安全を祈願。
※流派によって、面の名称や演舞する曲目が違うことがあります。
まとめ
お囃子の意味や演奏される曲目、舞い手や動作がわかるとお囃子を更に楽しむことができます。
お面自体は表情が変わることはありませんが、熟練された舞い手が踊るとあたかも生きているような表情が見えてくるから不思議です。
いよいよ、10月14日(土)、15日(日)に、川越まつりが開催されます。今年は18台の山車が参加します。
「川越まつりの一番のハイライトである夜の『 曳っかわせ 』は、山車と山車が向き合い、囃子を奏で、自慢の舞を披露し合います。様々な面やきらびやかな衣装にも注目し、ぜひ、皆さんのお気に入り(押し)面を見つけてみて下さい。」と川越市囃子連合会の宇津木さん。
待ちに待った川越まつり!
自粛のない盛大な『 曳っかわせ 』は、4年ぶりなので会場の熱気に満ちた盛り上がりが期待されます!
ぜひ、お囃子の豆知識を思い出し、川越まつりの山車やお囃子を楽しんで下さいね。
また、川越まつり以外でも「川越まつり会館」では、山車の展示やお囃子の実演を間近で楽しむことができます。
山車やお囃子をもっと知ってみたい方は、「川越まつり会館」もぜひ、チェックしてみて下さい。
取材協力:川越市囃子連合会 宇津木会長
撮影協力:今福囃子連・川越まつり会館
◆施設情報◆
川越まつり会館
住所:埼玉県川越市元町2丁目1番地10
電話:.049-225-2727
お囃子実演予定は、コチラ
※詳細は、HPをご参照下さい。
※川越まつり公式サイト