【川越市】2023年川越まつりは18台の山車が参加! 知っていると更に楽しめる山車にまつわる豆知識
いよいよ、2023年10月14日(土)、15日(日)に川越まつりが開催されます。皆さんはまつりの何を楽しみにしていますか?
氷川神社の神幸祭だったり、屋台グルメだったりと色々ありますが、川越まつりの代名詞と言えば何といっても豪華絢爛な山車。その山車にまつわる情報を知ってると山車単体だけでなく、山車巡行全体を楽しむことができます。
今回は、知っているとさらに楽しめる山車にまつわる豆知識をいくつかご紹介します。
山車を曳く人々の役割
川越まつりの山車巡行は大きく分けると職方(大工や鳶)、お囃子方、町方(山車を運行する町の人々)で構成され、それぞれ役割を担って山車を曳いています。
さて、どんな役割があるか見てみましょう。
◆大工(だいく)
山車の上で人形の出し入れや高い所の電線、障害物にぶつからないよう常に気を配り人形や山車を守っています。
◆お囃子(おはやし)
笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦(かね)1人、踊り手1人の計6人が、山車舞台の上で演舞します。
◆鳶(とび)
山車の前には、鳶頭(とびかしら)という鳶のリーダーがおり、運行操作は宰領から指示を受けた鳶頭(とびかしら)が鳶(とび)に拍子木を鳴らし指示を出します。
山車の操作をする鳶(とび)は、舞台を回したり、進行方向を変えたりする時に道具(バールやキリン)を使い、方向転換をします。
山車の安定した進行や円滑な方向転換は、鳶(とび)の腕の見せ所です。特に交差点を曲がる時、鳶(とび)の操作にご注目を!
◆警護(けいご)
曳き縄の前後に配置しており、安全な山車巡行の経路を確保。提灯を持って山車を曳く人々や見物客の安全を守っています。
◆副宰領(ふくさいりょう)
山車巡行の責任者宰領を補佐し、円滑な運航に努める副責任者。
◆曳き手(ひきて)
町の住人の大人や子供が、2本の縄で山車を曳きます。
◆手古舞(てごまい)
曳き手の最前列にいる女子で、山車行列の華といわれています。
◆網先(つなさき)
曳き手の先頭におり、山車を曳く網がたるんだり、列が乱れたりしないように縄をコントロールします。
◆高張り提灯(たかばりちょうちん)
町名や山車の名が書いてある提灯を高い位置に掲げて、遠くからでもどこの山車かわかるようになっているプラカードのような役割。
◆宰領(さいりょう)
副宰領や鳶頭などと連携し、拍子木を鳴らし山車巡行全体の指揮をとります。すべての役割を理解し、山車巡行の経験値がないと務まらない運行の総責任者。タスキに宰領と書いてあり、どの人が宰領かわかります。山車巡行を見た際には、その山車の宰領を探してみてください。
◆露払い(つゆばらい)
金棒をついて巡行する進路の邪気を払い清めます。
◆先触れ(さきぶれ)
山車行列の先頭に2名配備され、山車が他の町に入るとき、その町の会所(祭り期間中の町の本部)に走り、挨拶や通行許可を取ります。通行許可をもらうと山車は、会所の前でお囃子を披露し挨拶をします。山車が他の町に入る時の先触れの行動をぜひ、注目して下さい!
その他山車の曳行には次の方々も山車と一緒に歩きます。
◆祭礼役員―祭りを取り仕切る長老などの役員
◆囃子方―6人の囃子の控えの方々が、山車に付いて廻ります。
山車の行列を見たら、鳶(とび)の山車の操作や先触れの通行許可や挨拶、宰領の巡行指揮などの役割に着目しながら山車行列の全体を見ると、山車巡行が更におもしろくなります。
山車の車輪
現在、川越には29台の山車が保存されています。今年は、18台の山車が参加します。
川越の山車は4輪の山車がほとんどですが、3輪の山車が3台あり、向きの変え方や運行も4輪とは違います。この3台の山車を探してみるのも面白いですね。
山車は人類の貴重な財産
川越まつりの山車は下記の文化財指定されています。
川越の山車は、もはや人類の財産なんです!古くからの山車には重厚感などがありますね。
・県指定有形民俗文化財の山車:10台
・市指定有形民俗文化財の山車:1台
・川越市登録歴史文化伝承山車:7台
いくつか山車の豆知識を簡単にご紹介してきましたが、山車詳細や歴史をもっと知りたい方は、川越まつりのパンフレットや川越まつり会館をじっくり見ると知識が深まります。街で無料で配布しているので是非、手に取ってみてください!
また当日、山車を効率よく見学した方は、山車の現在位置がわかる「川越まつりナビ」がおすすめ。臨時の駐車場や駐輪場、屋台村、トイレ、休憩所も携帯アプリで確認できます。
川越まつりに行く前にダウンロードしておくと便利です。
いよいよ10月14、15日に川越まつり開催されます。今年は、18台の山車が参加。川越まつりに行ったら是非、豆知識を思い出して山車巡行を楽しんで下さいね。
HP:川越まつり公式サイト
川越まつり会館
住所:川越市元町2丁目1番地10
電話:049-225-2727
開館時間
【4~9月】
午前9:30~午後6:30 入館は午後6:00まで
【10~3月】
午前9:30~午後5:30 入館は午後5:00まで
※詳細情報は、HPへ
※アドバイザー:根岸督好氏
※撮影・取材協力:川越まつり会館
※参考文献:川越まつり入門