同じ球団で「連続10年以上の監督」は北海道日本ハムの栗山英樹が9人目。9年目に負け越して続投は…
来シーズン、栗山英樹は、北海道日本ハムファイターズの監督として10シーズン目を迎える。同じ球団で10年以上続けて采配を振るのは、栗山が史上9人目だ。
栗山監督の下、北海道日本ハムは2012年と2016年にリーグを制しただけでなく、どちらもクライマックス・シリーズで福岡ソフトバンクホークスを破り、2016年は日本シリーズ優勝も成し遂げた。また、このスパン(2012~20年)のクライマックス・シリーズ進出5度は、パ・リーグでは福岡ソフトバンクの8度に次ぎ、埼玉西武ライオンズと並ぶ。
ただ、2019~20年の北海道日本ハムは、2シーズン続けて借金8以上を背負い、どちらも5位に終わった。栗山の前に、同じ球団で10年以上続けて指揮を執った8人のなかに、9年目のシーズンに負け越した監督はいない。どの監督が率いた球団も、9年目の勝率は.540を超え、3位以下の順位も皆無だった。ちなみに、次の10年目は、いずれも勝率.525&2位以上だ。
また、現時点の栗山が並んでいる9年連続の4監督(9年目のシーズン途中までの監督は含まず)、1951~59年の三原脩(西鉄ライオンズ)、1986~94年の森祗晶(西武ライオンズ)、1990~98年の野村克也(ヤクルト・スワローズ)、1993~2001年の長嶋茂雄(読売ジャイアンツ)の8~9年目と比べても、栗山のここ2シーズンの低迷は際立つ。この4人が采配を振った各球団は、8年目がいずれもリーグ優勝、9年目の順位はそれぞれ、4位、1位、4位、2位だった。9年目に負け越したのは、66勝69敗0分のヤクルト(1998年)しかない。
なお、連続10年以上の監督中、山本一人/鶴岡一人は7年目まで選手と監督を兼任していた。水原茂/水原円裕も、1年目は7試合に出場した。また、古葉竹識の1年目は、開幕からではなく5月初旬から。それまでは、ジョー・ルーツと野崎泰一が広島東洋の指揮を執っていた。