オートバイのあれこれ『初心者の中古オートバイ選びについて』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今宵は『初心者の中古オートバイ選びについて』をテーマにお話ししようと思います。
※今回はエッセイ的な内容になります。
私は18歳の時に二輪免許を取り、かれこれ15年ほどバイクライフを継続するなかで色々なオートバイを乗り継いできました。
そんなこんなで、(70年代〜80年代のバイクブーム期に青春を過ごされた諸先輩方には到底及ばないものの、)私にもある程度のバイク知識というのは蓄積されていまして、それを頼りにしてか、たまにバイクビギナーの方から「バイクを買う時のポイント」みたいなことを尋ねられることがあります。
というわけで今回は、「中古オートバイの選び方」ということに関して私なりの意見を共有できればと思います。
結論から申しますと、特にビギナーの方には、“価格の安さ”ではバイクを選ばないでほしいと考えています。
理由は、安く買った中古バイクは後々イヤな思いをするパターンが多いから。
私も「安いから」という理由でバイクを購入したことが何度かありますが、やはりそれらの車両は維持に苦労しました。
乗り始めた途端あちこちに不具合が出てきて、結局修理に時間とお金を費やすことになった経験がたくさんあるのです。
せっかくバイクを買ったのに、修理ばかりで乗れないとやっぱり面白くないですよね。
やはり“安い”のには、何かしらの理由があるものです。
そして、特にバイクというのは他の趣味に比べ危険を伴う遊びですから、その安さが危険性に直結してしまうようでは、もう目も当てられません。
フレームが曲がっている、ホイールが歪んでいる、ブレーキが壊れている、エンジンが壊れかけ寸前、そして、修理が正しい方法で行われていない…。
安さと引き換えにされている部分がこのようなことだとしたら、それはそれは致命的です。
バイクには実際に走ってみないと分からない不具合もたくさんあり、ましてそれを知識の無いビギナーが見抜くことはほぼ不可能でしょう。
なのでビギナーの方にこそ、多少値が張ってでも品質の良い(=最低限の安全性が担保された)バイクを買ってほしいのです。
最近流行りの旧車バイクや海外メーカーのバイクのように、それ以外の要素も絡んで高価になっているケースもありますが、ビギナーの方であればこの際、中古バイクの価格の差はそのまま品質の差、安全性の差と考えてもらっていいでしょう。
安全で楽しいバイクライフを送るための先行投資だと思って、“安すぎない”オートバイの購入を私はオススメします。