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効能効果は同じなのか? 面談カウンセリングとオンライン(Zoom利用)カウンセリングの違い。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

私は、愛知県名古屋市で、「心の相談室with」というカウンセリングルームの室長をやっています。←「室長」と偉そうに語っていますが、今は私1人しかいません。

そこで私は、毎日3~4件ほど、カウンセリングをやっています。← 残りの時間は、カウンセリングの予習・復習と、精神医学の勉強にあてています。
カウンセリングは、3分の2以上は面談ですが、3分の1弱は、Zoomを使ったオンラインです。

最初の頃は、私自身、オンラインカウンセリングの手応えが全くありませんでした。クライアントの気持ちに、うまく共感的理解が出来なかったり、「聴いてますよ。あなたの傍(そば)にいますよ」ということを、うまくクライアントに伝えることが出来なくて、随分もどかしい思いをしたものです。

でも最近は、私もかなりオンラインカウンセリングに慣れてきて、面談カウンセリングと同じぐらいの結果を出せるようになってきました。ええ、それ自体は、私にとって非常に嬉しいことでした。

でも、オンラインカウンセリングは、やっぱり面談カウンセリングには敵(かな)いません。そう、オンラインカウンセリングより、面談カウンセリングのほうが、効能効果がうんと高いのです。

そんな理由もあって、私のカウンセリング料は、オンラインのほうが面談より安いです。私の労は、オンラインでも面談でも変わらないのですが、クライアントの受け取る利は、オンラインより面談のほうが大きいと、私は感じています。だから私は、オンラインの料金を安く設定しているのです。

それと、面談だと、どうしてもクライアントは、約束の時間より数分早く来て、予定の時間より数分遅く帰るのが常になるのですが、オンラインだと、始まる時間も終わる時間も、ちょうどにすることが出来るので、同じ60分カウンセリングでも、私の費やす時間は、面談よりオンラインのほうが短くなることが多いです。
これらが、オンラインカウンセリング料より、面談カウンセリング料のほうを高く設定した理由です。

最近は、オンライン専門のカウンセラーが増えました。
オンラインカウンセリングは、誰もがお気軽にすることが出来ます。カウンセリングの勉強を全くしたことがない人でも、趣味で、遊び半分で、思い付きで、カウンセリングすることが出来ます。←宣伝は、ブログひとつあれば事足ります。
オンライン専門カウンセラーは、レンタルルームを借りることなく、敷金・礼金を支払ってカウンセリングルームを借りるというリスクを冒すことなく、いつでも自由自在に、自分の気分で、始めたり辞めたりすることが可能です。
だから、そういうこともあって、オンライン専門のカウンセラーの中には、一部、無知で無責任極まりない、デタラメなカウンセラーがいます。← これは、誰も否定することが出来ない事実なのではないかと思います。
オンライン専門カウンセラーは、手間暇時間をかけてレンタルルームを借りるカウンセラーや、敷金・礼金を支払ってカウンセリングルームを借りるカウンセラーとは、気構え心構え、覚悟が全く違うということです。

この記事をお読みのあなたは如何でしょうか?

趣味やお小遣い稼ぎでカウンセリングをしていることが多いオンライン専門のカウンセラーと、自分の人生をかけてカウンセリングをしているカウンセラー、どちらのカウンセラーに、自分の悩みを相談したいと思うでしょうか?

オンライン専門のカウンセラーは、よく次のようなセリフを言います。
「面談カウンセリングでも、オンラインカウンセリングでも、効能効果は同じです」と…。嘘です。それはポジショントークです。そんなことがある筈がありません。オンラインカウンセリングでは、互いに視線を合わすことさえ出来ないですし、同じ空間にさえ存在し合えないので、言葉にならないクライアントの息遣いや小さな仕草さえわからないわけですから、効能効果が同じである筈がないでしょう。

オンラインカウンセリングと面談カウンセリング、効能効果が違うからこそ、私のカウンセリングルームには、わざわざ何時間もかけて、ご来室されるクライアントのほうが多いのです。← 毎月、新幹線で、私のカウンセリングルームにご来室されるクライアントもいらっしゃいます。そう、仰る通り、カウンセリング料より、交通費のほうが高いです。

もしも、面談カウンセリングとオンラインカウンセリングの効能効果が同じだったら、クライアントがわざわざ遠くから時間をかけて、しかも余分に高いカウンセリング料を支払って、来る筈がない…と、あなたも思いませんか?

オンライン専門のカウンセラーの皆さん。
もう嘘を言うのは、やめましょうや。あなたがポジショントークをしたい気持ちはわかるのですが、嘘は嘘です。嘘をついてまでして、自分のカウンセリングを受けさせようという行為は、正直言って見苦しいです。お願いですから、もう嘘を言うのは、どうぞ終わりにしてやってください。

※ ポジショントークとは、自分の所属する組織や部署に有利な情報しか話さないこと。自分にとって有利になることばかり恣意的に選んで話し、自分に都合が悪いことは話さず黙っているようなトーク。自分の「ポジション」に有利な方向へ相場を動かす目的で、人の心理を操作するための発言をすること。by ウィキペディア

私は、面談カウンセリングもオンラインカウンセリングもしているカウンセラーです。オンラインカウンセリングも、面談カウンセリングにかなり迫って来たとは言えるかと思いますが、効能効果が同じとは、とても言えません。それが私の正直な感想です。←私は、クライアント体験も少なくないカウンセラーですが、やっぱり実際の面談カウンセリングとオンラインカウンセリングは違うなあ…と思わざるを得ません。

よって、あなたは、会いたいカウンセラーがいたら、あなたはわざわざ時間と労力とお金を使って、そのカウンセラーに会いに行くべきです。行くための時間も労力もお金も、帰るための時間も労力もお金もカウンセリングの一部です。

カウンセリングルームへ向かっている時、「今日は、何を話そうかなあ」と考えること。カウンセリングルームから帰る道中、「今日のカウンセリングでは、自分自身、○○の気付きがあったなあ」と振り返ること。そのような行為がカウンセリングの効果を高めてくれます。

次に、
地方や遠方に住んでいて、もしくは、何らかの事情で外出できない方で、オンラインカウンセリングルームを希望される方へ。
悪いことは言いません。実際にカウンセリングルームを持っているカウンセラーから、Zoomなどを使用したオンラインカウンセリングを受けたほうがいいです。その方が、安全安心で、良心的で腕のいいカウンセラーに出会える可能性が高いです。

今日の結論。
互いに離れた場所で画面越しに会うオンラインカウンセリングより、実際に同じ空間を共にする面談カウンセリングのほうが、カウンセリングの効能効果は高いです。

というわけで、今日はいつになく熱く語ってしまいました。
これは、私の言い訳と宣伝になるのですが、クライアント様から言わせると、実際の私は、YouTube や Yahoo!ニュース記事 の印象と違って、うんと穏やかで優しいそうです。よって、あなたも、どうぞ私に、生の私(竹内成彦)に会いに、カウンセリングルームへ来てくださいね。もちろん、オンライン(Zoomを使います)で、私に会ってくれるのも、私としては大歓迎です。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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