早婚と晩婚 金銭的にどっちがおトク?
結婚は早くしても遅くしても個人の自由です。しかし、少しでもお金の貯まる人生を目指すなら、早く結婚する方が貯まりやすい環境を作ることができます。
人生には、3度の「貯め期」があります。1期=独身&夫婦二人だけの時期、2期=子どもが低学年の時期、3期=子どもが自立したあとです。
独身&夫婦二人だけの時期は、子どもの養育費や教育費が発生していないので、それだけゆとりがあります。
子どもが低学年の時期は、教育費は発生しているものの、まだ大きなお金はかかりません。公立の小学校なら、給食費を払うぐらいで済みます。そして、子どもが自立したあと。この時期が、最もお金を貯めやすい時期なのです。それまでかかっていた教育費が一気になくなりますし、ここから定年までが、貯めるラストチャンスといえます。
1期と2期は、早婚でも晩婚でも逃すことはありません。しかし、結婚が遅く、年齢を重ねてから子どもが生まれた場合は、子どもが成人したらもう定年になり、最大の貯め期である3期を逃してしまうことになるのです。
晩婚の場合、貯め期のほかに、もう1つ考えなければならないことがあります。人生最大の買い物ともいえる「マイホーム」です。結婚カップルが家を買うタイミングは、子どもが生まれてからの場合が多いですね。38歳で結婚して40歳で子どもが産まれ、その子が5歳のときに家を建てるとすると、45歳で住宅ローンを組むことになります。もし35年ローンを組むとしたら、完済できるのは80歳になってしまいます。
住宅ローンの返済に合わせて、老後のお金を貯めたり、子どもの大学進学費を用意しなければならないので、老後の資金、教育費、住宅ローンがトリプルで襲ってくるのです。ですから、結婚前に、この時期を乗り切るだけの蓄えをしておく必要があるのです。
ほかにも、新居を購入するときは予算を抑える、投資の勉強をしてお金を増やす方法を考えるなど、いくつか対策はあります。けれど、晩婚夫婦が貯め期のラストチャンスを逃しがちなのを知らないと、何の準備もないままに結婚・出産に突入することになります。
情報は大きな力になります。晩婚だからと意気消沈する前に、少しでも貯められる方法を考える方が得策です。ところで、まだ子どもがいない共働き夫婦の場合、「お互いに収入があるから余裕」と思っているかもしれません。しかし、この時期こそ注意が必要なのです。夫婦二人だけの家庭は、お金の使い方が独身時代と同じようになりがちです。余裕があるから、つい無駄遣いをしがちなのです。夫婦で話し合い、将来に向かって貯金するよう心がけてください。