二重価格を日本でも取り入れるべき? #専門家のまとめ
円相場は1ドル=160円台と約34年ぶりの円安ドル高水準になっています。歴史的な円安の影響もあって、外国人観光客が急増しており、3月の訪日外国人数が初めて300万人を突破し、過去最多となりました。1~3月の旅行消費額は1兆7505億円に上り、四半期ベースで過去最高となっています。
もうすぐ夏休みで国内旅行を計画している方も多いでしょう。しかし、観光地は国内の旅行客以外にも海外からの旅行客も溢れており、どこも混み合うことが予想されます。
日本では外国人に対しても、日本人に対しても一律の料金を設定することが一般的ですが、世界標準では差をつけることもよくあります。この記事では二重価格について関連する情報をピックアップし、この問題について考えていくポイントをまとめます。
ココがポイント
▼海外では二重を取り入れている国や地域もある。これにより、観光地の混雑を防ぐことができるメリットもある
・姫路城に続け? 外国人観光客への二重価格が世界標準なわけ 「土足で本堂」に対応するコストは(AERA dot.)
▼DPA(ディズニー・プレミアアクセス)などで追加の支払いをすることで、並ばずに済むなどの差を出している
・「低所得者なのにディズニーに行こうとするなんて…」いつから夢の国は「格差社会の象徴」になったのか (All About)
エキスパートの補足・見解
一部の観光地や企業では二重価格を取り入れているケースが日本でも見られます。こうすることによって、混み合うことを避けることができます。また、地元の人には変わらない価格を提供することも可能です。
今後、ますます円安が進行する場合、より多くの外国人が日本を訪れることが予想されます。世界の人々は旅行をするために、価格が安い国に雪崩れ込む傾向があるからです。日本にはよい文化と歴史、低価格で高品質のサービスが溢れています。こうした資源を維持するためにも、思い切って二重価格を導入することを検討する時期なのかもしれません。