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秋の衣替え前に知っておきたい!効率化の3つのポイントとカビ・黄ばみを防ぐ衣類ケア術を洗濯のプロが解説

平島利恵洗濯研究家
衣替え、していますか?

4児の母で洗濯研究家の平島利恵です。みなさんは、衣替えを行っていますか?

実はエステーの調査によると、「季節の変わり目の一斉衣替え」を行うのは"4人に1人以下"という調査結果も出ているんです。

【出典:エステー株式会社 公式HP(外部リンク)】

特にご家族がいる場合は面倒で手間のかかる衣替え。今回は、なるべく効率的に衣替えを行いながら、カビや黄ばみを防ぐコツを解説します。

衣替えを効率化する3つのコツ

1. 徐々に衣替えを行う

最近は、急に季節が変わることが増えていますよね。そのため、一気に衣類を入れ替えるのではなく、気温変化に合わせて少しずつ衣類を入れ替える「徐々替え」をおすすめします。「出し洗い」「しまい洗い」を徐々にすることで、忙しい日々の中で負担を減らせます。

一年を通して着られる服を揃えることも、衣替えの手間を減らすのに有効です。

2. 必要な衣類を選別する

長期保管する前に洋服をチェックし、着なかった服や傷んだ服は思い切って断捨離しましょう。保管し続けるとスペースを占領し、管理が大変になるだけでなく、必要のない洗濯や手間が発生します。不要な衣類を減らすことで、収納もすっきりし、次回の衣替えが楽になります。

3. 収納時のシワ対策

長期間保管すると、衣類にはシワが付きやすくなります。特に夏服やデリケートな素材は、シワにならないようにたたむか、ハンガーにかけて保管しましょう。
ぎゅうぎゅうに詰めて収納してしまうと、衣類が圧迫されてシワができやすくなるだけでなく、空気の入れ替えができず、衣類が傷む原因にもなります。衣類を適度な間隔で収納し、断捨離や整理整頓を心がけることが大切です。

カビや黄ばみを防ぐための3つのポイント

1. 保管前に必ず洗濯

衣替え前には、すべての衣類をしっかり洗濯してから保管しましょう。汗や皮脂が残ったまま保管すると、カビや黄ばみの原因になります。特に襟や袖口などの皮脂が付きやすい部分は、部分洗いをしてから全体を洗うことで、汚れをしっかり落としましょう。

日焼け止めを使っている方は、日焼け止めの汚れ残りにも注意し、衣替え時に襟袖を丁寧にもみ洗いしましょう。

2. 防虫剤・除湿剤の適切な配置

カビや虫食い被害を防ぐため、防虫剤・除湿剤の適切な配置しましょう。
まず、クローゼットやタンスに除湿剤を置くことで、湿気を取り除き、カビの発生を防止します。湿気が多い場所では、定期的に換気し、除湿剤を交換することも忘れずに。
防虫剤は、衣類に直接触れないよう上部に配置し、揮発成分が全体に行き渡るようにしましょう。異なる種類の防虫剤を混ぜて使用するのは避け、1種類に統一することが効果的です。

3. 直射日光・蛍光灯に注意

衣類を長期間保管する際には、保管場所にも注意が必要です。特に蛍光灯や直射日光が当たる場所に保管すると、衣類が色褪せたり日焼けしてしまうことがあります。これを防ぐためには、クローゼットやタンスの中など、光を遮断できる場所で保管するのが理想的です。また、保管カバーを使用すると、さらに衣類を保護できます。光によるダメージを防ぐことで、大切な衣類を長持ちさせることができ、来シーズンも安心して着用できます。

黄ばみやカビが見つかった場合の対処法

黄ばみの対処法

汗や皮脂汚れによる黄ばみは、アルカリ性洗剤や酸素系漂白剤を使って落とすのが効果的です。洗濯前に40度程度のお湯でつけ置き洗いをすることで、黄ばみを解消できます。

カビの対処法

カビが発生した場合、白カビならはたいて取り除き、酸素系漂白剤で洗濯しましょう。黒カビは根が深いため、クリーニング店に相談するほうがよいでしょう。

衣替えを効率的に行うためには、徐々に衣類を入れ替え、断捨離をしながら服の管理を簡単にするのがポイントです。また、カビや黄ばみを防ぐための正しいケアをすることで、衣類を長持ちさせることができます。これからの夏服をしまい、秋服を出す際は、衣類ケアの基本を押さえて、快適に衣替えをしましょう!

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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