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お財布に入れるお金は 1万円 or 3万円 どちらが貯まりやすい?

花輪陽子シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)
写真はイメージ(ペイレスイメージズ/アフロ)

「お財布に入れる金額は、1万円? 3万円?」どちらがお金が貯まりやすいのでしょうか?

お財布に入れていると使ってしまいそうだからとお財布のなかに極力現金を入れないほうが貯められるのでしょうか?

たしかに財布にお金を入れないようにすれば使い過ぎを防止できそうですね。現金を持ち歩くよりATMをお財布代わりにするほうが盗難のリスクもずっと低いでしょう。

現金を極力入れないのは一見賢い方法に思えますが、実は見えないところで損をしている可能性もあります。お財布に1万円しか入れていないと、突然飲み会やディナーに誘われると現金不足になることもあります。仕事帰りにATMでお金をおろすと時間外手数料が取られる可能性も高く、1回あたり200円程度でも塵も積もれば山となるのでバカにできません。

これに対して、お財布に3万円を入れていれば、冠婚葬祭など特別な日を除けば、急な予定が入ったとしても十分対応できるでしょう。私はテレビのロケで東京の吉祥寺や銀座などで数十人のお財布を鑑定したことがあるのですが、お金持ちの女性はお財布に3万円以上を入れていました。

部下や家族を抱えている場合は、お金を多く出す機会も増えるために余裕を持ってお金を準備しておきたいものです。そして、1000円札など細かいお金も準備をしておくと割り勘になった際にもスムーズにお金を渡すことができます。

ただし、1万円しかお財布にお金を入れないというのも、激しいダイエットのような倹約をしている人にとっては効果があります。目の前に使えるお金が少なければそれ以上使うことはないからです。その場合、足りなくなったら都度引き出すのではなく、1週間は現金1万円で過ごすなどのマイルールを作りましょう。

もし心配なら、1万円は予備用として財布の隅に忍ばせたり、携帯ケースのポケットに1万円を入れておいたりと、分散させておくとよいでしょう。また、Suicaなどの電子マネーをチャージしておけば手持ちの現金が少なくてもいざという時に利用することができます。

いかがでしょうか。タイプにもよりますが、超倹約中の人を除いては財布の中に入れるのは3万円を目安にすると安心です。1万円にしても3万円にしても大切なことは、1週間、1ヶ月で使う現金のペースを決めて、足りなくなったらATMから引き出すというのは辞めることです。

シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

外資系投資銀行を経て、スイスのファミリーオフィスでウェルスマネジメントに従事。日本人の海外移住や資産運用、海外富裕層の日本移住のサポートも。著書に『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏の翻訳書を多数出版、『ホンマでっか⁈TV』等TV出演多数 お仕事の依頼は fp@yokohanawa.com へお願いします。花輪陽子のシンガポール富裕層の教え https://www.mag2.com/m/0001687882.html 花輪陽子のnote https://note.com/yokohanawa 

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