和風の「どん兵衛」なのに韓国味!スンドゥブ&ソルロンタン食べてみた
和風ブランドなのに韓国味の「どん兵衛」2品
今回は、日清食品の「どん兵衛 スンドゥブチゲうどん」と「どん兵衛 ソルロンタン風うどん」をレビューします。
「どん兵衛」といえば、東洋水産の「赤いきつねと緑のたぬき」と並ぶ和風カップ麺ブランドの大定番ですが、和風なので保守的なイメージと思いきや、二郎インスパイアの商品を出したり、流行にすぐ飛びつくフットワークの軽さを持ち合わせています。
今回の2品は、日本でも多くの商品が出ている韓国味「スンドゥブチゲ」と「ソルロンタン」をカップうどんで再現した商品で、和風と韓国味の融合。フットワークの軽い「どん兵衛」らしい商品となっています。
「どん兵衛 スンドゥブチゲうどん」
まずは「どん兵衛 スンドゥブチゲうどん」。「スンドゥブ」とは漢字で書くと「純豆腐」で、韓国のおぼろ豆腐の意。「チゲ」は鍋なので、韓国風の豆腐鍋ということになります。
スンドゥブの商品は日本でもお店に行けば多く並んでいますが、日清食品は中でも早くからスンドゥブに着目して10年以上前からスンドゥブのスープを手掛けており、他にも「カップヌードル」などでもスンドゥブチゲ味の商品を出してきました。
「スンドゥブチゲ」はいわば日清食品の得意なフレーバーで、「どん兵衛」との融合も必然と言えるかもしれませんね。
海鮮風味と辛味を効かせたチゲ風スープに、いつもの「どん兵衛」の油揚げ麺のうどんと豆腐などの具が合わせられています。赤いスープと白い麺や豆腐のコントラストがきれい。
スープは味噌味ベースにあさりだしとコチュジャンを効かせたチゲ風。辛味は結構強くて中辛~辛口くらいはありそうですが、コチュジャンの甘みは控えめ。
韓国のカップ麺ではコチュジャンの激辛激甘の商品が多いですが、今回は極端な甘さはありません。比較的口に残らない辛味なので食べやすいですが、パンチ力はあります。
海鮮味はあさりが主体でエッジの立ったとてもわかりやすい味となっており、パンチのある辛さの中に入ってもハッキリ感じ取れるほど強力。
カップヌードルに「レッドシーフード」という夏限定商品がありますが、こっちの方がむしろレッドシーフードなのではないかというくらい、辛さと海鮮が両立できていました。
具は豆腐、たまご、ネギ。「スンドゥブチゲ」という割には豆腐の量が少ないものの、豆腐自体はおぼろ豆腐のようにほろほろ崩れる美味しい豆腐でした。
日清食品のスープ商品「純豆腐」にはもっと大きいおぼろ豆腐が入っているのでおすすめです。
「どん兵衛 ソルロンタン風うどん」
続いては「どん兵衛 ソルロンタン風うどん」。「ソルロンタン」とは、牛骨や牛肉を煮込んだ韓国のスープ料理で、焼肉屋でもよく見かけるメニュー。
韓国のスープと言えば一様に真っ赤なイメージな中で、ソルロンタンやサムゲタンの真っ白なスープもインパクトありますよね。ソルロンタンによく見たコムタンというスープもありますが、こちらは牛骨が入っていない牛のスープです。
牛骨ベースの真っ白なスープに、いつものどん兵衛の油揚げ麺と大豆ビーフやたまごなどの組み合わせ。「スンドゥブうどん」は真っ赤でしたがこちらは真っ白。
スープは牛骨や牛肉の旨みが感じられ、牛がガッチリ主役を張っています。ニンニク、玉ねぎなどの風味とともに胡椒も強く感じられ、アクセントとして効いていました。
韓国の商品で日本でも買える「ダシダ」という牛風味の日本の「ほんだし」のような定番調味料がありますが、今回のスープは良い意味でベース部分にダシダのような安定感があり、ダシダの牛風味をさらに強くして胡椒を効かせた感じでした。
具として入っているのは大豆ビーフ、たまご、ネギ。ソルロンタンなので牛が主役なのですが、入っているのは本物の牛肉ではなく牛肉を模した大豆ビーフ。
サステナブルフードとして大豆肉は注目されていますが、本物の牛肉が入っていないから「ソルロンタン『風』うどん」なのでしょう。大豆ビーフの利点も捨てがたいですが、せっかくの「ソルロンタン」なので本物の牛肉でも食べてみたかったです。
和風感ゼロの「どん兵衛」韓国味
和風カップ麺の「どん兵衛」から登場した韓国味の2品でしたが、どちらも和風感はほぼゼロで韓国味に徹しています。うどんが入っていなければ「どん兵衛」と認識できません。
特に「スンドゥブチゲうどん」は辛味と海鮮味を高レベルで両立しており、和風とはかけ離れたおいしさでした。辛さが大丈夫ならば「スンドゥブチゲうどん」をおすすめしたいです。