博多で行列の絶えない人気店がプロデュース〈昔の長浜屋台を想起〉飽きのこない日常食としての豚骨ラーメン
2012年にご兄弟で創業した豚骨ラーメン専門店「博多一双」。泡立つ濃厚なスープの豚骨ラーメン店として名を馳せ、福岡県内だけでなく全国からの観光客やインバウンドの人々にも人気で「博多一双 博多駅東本店」は今もなお毎日のように長蛇の列ができている。また、近年は「博多一双 祇園店」や「博多一双 中洲店」も同様の状況で「祇園店」はお昼の時間帯から、「中洲店」は夜から真夜中にかけて来店客があふれる状況で、いま現在、福岡を代表する有名な博多の豚骨ラーメン店になっている。さらに2024年6月から、神奈川県横浜市港北区新横浜の「新横浜ラーメン博物館」に出店。福岡県外へ初進出を果たし新たな挑戦を続けている。
臭みの一切ない魅力的な博多豚骨ラーメン
そんな中、今から半年ほど前の2024年の3月。「博多一双」がプロデュースを手掛けたお店〈博多らーめん日助〉が福岡県福岡市中央区の高砂に開業した。立地的には恵まれた場所といえる福岡市の中心街「天神」から南へ抜けるメイン通り「渡辺通り」を経由し「日赤通り」へと続く大通り沿い。さらに博多駅から西へ向かう「住吉通り」を経由し「城南線」へとつながる2つの大通りが交差する「渡辺通1丁目」交差点から3分と掛からない場所で、西鉄バスの「渡辺通一丁目・FM福岡前」のバス停の目の前に〈博多らーめん日助〉はある。
この日は午後からの出社にそなえ、天神方面へ仕事に向かう途中に訪問。店舗の前を通り過ぎるタイミングで店内を覗くとカウンター席には余裕がりそうで、そのまま店内に入り券売機前へ。「⑥ワンタンメン」を選択しプラス、トッピングの「味玉」も発券。
カウンター10席ほどのシンプルな店内構成
食券を店内スタッフの方に渡し、麺の硬さは「カタ」で注文。左手奥のカウンターの隅の席に座らせていただいた。横目でラーメンづくりを眺めながら店内を見渡すとカウンターのみ10席ほどのシンプルな店内構成になっている。
待つこと少々。スタッフさんの爽やかな笑顔で配膳された一杯は、パッと見た目は、博多ラーメンというよりも、どちらかといえば長浜ラーメンの老舗店の印象に近く、サラリとした透明度の高いあっさりとした豚骨スープ。臭みは一切なく一般的に想像しがちな「博多の豚骨ラーメン」とは一線を画す逸品。白濁した感じはあまりなく、どちらかといえばクリアなタイプの豚骨ラーメン。
ベーシックな「ラーメン」は、ネギとチャーシューのみのシンプルな構成の博多ラーメン。スープをひと口啜るとスッキリとした塩味が程よく絶妙なバランス感覚の心地よい安定感。やはり臭みはまったくなく、スープとカエシの豊かな香りとコク深い味わいがどこか懐かしく安心感を与えてくれる飽きのこない一杯。
合わせる麺は「製麺屋慶史」謹製の小麦の風味が香る歯切れの良さとパツパツ食感が魅力的な博多らしい細ストレート麺でスープとの相性も抜群。どちらかと言えば博多の日常食としての懐かしい味わいが印象的なひと品に仕上がっている。
「博多一双」の代名詞「泡立つ濃厚な豚骨スープ」とは違ったタイプの一杯なので、ぜひ食べ比べてみてほしい。そして今回の一杯はベーシックなラーメンに「味玉」と小ぶりの「ワンタン」がゴロゴロと加わった食べ応えも十分な逸品だった。
味変アイテム「鬼辛味ダレ」が人気
卓上に並ぶ味変アイテムの中でも「激辛につき入れすぎ注意」の注意書きがある「鬼辛味ダレ」についつい目を惹かれ、ちょっと試したくなる一品。これが癖になる味変アイテムで、辛さもありつつ旨みも増強される感じなので、ぜひお試しいただきたい(とは言え、後から辛味が押し寄せてくるので、少量ずつの投入がおすすめ)。
夜もOKなAランチ・Bランチのお得セット
ランチのセットメニューがお得で「Aランチ:ラーメン+ご飯=800円」は、いわゆる「ラーメンライス」で100円お得。「Bランチ:ラーメン+まかない丼=980円」は130円お得なセットになる。こちらの両ランチセットは昼だけでなく夜もOKなので時間を選ばず、腹ペコの時に試してみたいと思う。
最後に。泡系豚骨ラーメンで福岡のラーメンシーンを引っ張っている「博多一双」。その一双がプロデュースした〈博多らーめん日助〉の豚骨ラーメンは、老若男女の誰もが日常食として安心していただける一杯。まったく臭みのない、とても食べやすい一杯に仕上がっているので、福岡市の中心街「天神」や「博多駅」周辺にお立ち寄りの機会がありましたら、ぜひお試しください。
博多らーめん 日助
住所 :福岡県福岡市中央区高砂1-8-1[地図]
営業時間:11時00分~24時00分
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :博多らーめん 日助(※インスタグラム)