年俸100万ドルの選手が24本塁打と出塁率.380を記録し、FAになる。新契約の年俸は10倍以上!?
ジャリクソン・プロファーは、サンディエゴ・パドレスでベスト・シーズンを過ごし、オフにFAとなった。
打率.280と出塁率.380、24本塁打、OPS.839は、いずれも、自己ベストを塗り替えた。なかでも、出塁率は、両リーグで7番目に高かった。502打席以上の129人中7位だ。
それまでのプロファーのシーズン・ベストは、それぞれ、打率.278(2020年)、出塁率.343(2020年)、20本塁打(2018年、2019年)、OPS.793(2018年)だった。OPS.800以上は、2024年が初。1チーム60試合に短縮された2020年を除くと、打率.260以上と出塁率.340以上もなかった。
2024年の数値は、過去3シーズンと比べると、さらに際立つ。2021~23年は、打率が.227→.243→.242、出塁率が.329→.331→.321、OPSは.649→.723→.689と推移。ホームランは、計414試合で28本に過ぎなかった。
今後、2024年を再現できるかどうかはわからないが、一過性では終わらない可能性もある。10年以上も前のことだが、プロファーは、トップ・プロスペクトと目されていた。
それも、ただのトップ・プロスペクトではない。2012年のシーズン終盤にメジャーデビューし、翌シーズンの開幕前には、ベースボール・アメリカ、ベースボール・プロスペクタス、MLB.comのいずれからも、プロスペクト・ランキングの全体1位に挙げられていた。
当時は主に遊撃を守っていて、近年はレフトを定位置とする。この両ポジションを含め、内野4ポジションと外野3ポジションの守備についたことがある。
来年2月、プロファーは、32歳の誕生日を迎える。1シーズンに20本前後のホームランと出塁率.350以上を期待し、年数は3~4年、年平均額は1000万ドル以上の契約を交わそうとする球団があっても、おかしくない気がする。年平均1500万ドル前後の契約も、あり得なくはない。パドレスは、プロファーに1年2105万ドルのクオリファイング・オファーを申し出なかったが、これは、再契約の意思なし、ということにはならない。
2024年の契約は、1年100万ドルだった。新たな契約の年平均額が1000万ドル以上であれば、その10倍以上となる。これまでの年俸は、2023年の775万ドルが最も高い。このシーズンは、8月下旬にコロラド・ロッキーズから解雇され、その数日後、2020~22年にプレ-したパドレスにマイナーリーグ契約で戻った。