スターライナーから謎の音が発生、宇宙人からの信号か?遂に異音の正体が判明、9月7日には地球帰還へ
国際宇宙ステーション(ISS)に係留中のボーイング社の新型宇宙船「スターライナー」から謎の音が発せられていることが確認されました。本記事では、スターライナーが発生している音の正体そして、地球帰還のスケジュールについてご紹介します。
■スターライナーから謎の音が発生、正体は一体何?
2024年6月5日、スターライナーはロケットにより打ち上げられ、宇宙飛行士2名がISSへ到着しました。当初は8日間のミッションでしたが、相次ぐトラブルによりスターライナーは既に約3か月の間ISSでの足止め状態が続いています。
そして、ISS滞在中の宇宙飛行士から、スターライナーから謎の音が発せられていることが報告されました。それは、「ソナー音のような脈動音」であり、原因は不明とのことです。宇宙飛行士からは「宇宙船の中で聞きたくない音だ」というメッセージが残されています。まるで宇宙人からの接触信号のような音ですが、不具合が発生しているスターライナーが、宇宙飛行士に対して何かを伝えようとしているのでしょうか。
そして9月3日、NASAより発表があり、奇妙な音の正体が遂に突き止められました。それは、スターライナーとISS間のオーディオ構成によるものであり、ノイズやフィードバックが発生したことが原因とのことです。宇宙人からの信号ではないとのことで、一安心ですね。
■スターライナーは9月6日にISSを離脱、9月7日に地球帰還へ
当初、スターライナーと宇宙飛行士達は打ち上げから8日後には地球へ帰還する予定となっていました。しかし、様々な不具合が宇宙船に発見されたため、スターライナーによる宇宙飛行士の地球帰還を断念したことが発表されます。ボーイングは地上で様々な試験を実施し、地球再突入時の安全性を評価しましたが、満足する結果を得ることができず、宇宙飛行士の人命が優先されることとなりました。そして、ISSに残された宇宙飛行士は、当初1週間であったISS滞在期間が8カ月もの長さに延長され、スペースX社が運用している「クルードラゴン」で地球へ帰還することが決定しました。
一方、無人で地球帰還することとなったスターライナーは9月6日にISSを出発し
、地球大気圏への再突入準備を開始します。そして、9月7日にはニューメキシコ州に着陸することが予定されています。
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