世界初の宇宙寺院を12/14に打ち上げ、コンセプトは「国境なき、宇宙からの祈り」カイロスロケット
皆さんは初詣に「宇宙寺院」へお参りに行かれるご予定はありますか?もちろん、宇宙寺院という言葉自体を初めて聞いた方がほとんどかと思います。本記事では12/14に打ち上げが予定されている、世界初の宇宙寺院をご紹介します。
■12月14日(土)スペースワンによるカイロスロケット打ち上げ
12月14日、スペースワンの新型国産ロケット「カイロス」の打ち上げが予定されています。打ち上げるペイロードの一つは、超小型衛星「TATARA-1」です。TATARA-1は2020年に設立された株式会社テラスペースが開発した超小型衛星で、今回の打ち上げでは2つの大きな目的を持っています。
一つは、超小型衛星を宇宙で分離する機能の実証です。ロケットのみでは自由に好きな軌道へ衛星を投入することは難しいのが現状です。 そこで、TATARA-1に衛星放出ポッドを搭載し、衛星からさらに小さな衛星を放出することを目的としています。
もう一つは、依頼を受けた物品を宇宙へ届け、実験や運用を行うサービスです。 今回TATARA-1は、JAXAのレーザー測距装置である「Mt.Fuji」や、宇宙に向けてメッセージを送信するLEDモジュールなど、様々な機器を搭載し宇宙での実証実験を行います。
中でも注目すべきは、京都の醍醐寺塔頭菩提寺より依頼を受けた「宇宙寺院 劫蘊寺(ごううんじ)」です。コンセプトは、「国境なき、宇宙からの祈り」とのことで、世界初の宇宙寺院が誕生する予定となっています。その目的とは、宇宙から地球全体を見守ることで、世界の平和を祈ることです。そして、宇宙でこれから活動する人類に向けても安全をお祈りします。
TATARA-1には寺院モジュールなるものが搭載されており、まさにご本尊様が宇宙を周回する予定とのことです。これで、今後の宇宙ミッションも安泰ということですね。 醍醐寺の統括本部長によると、「宇宙から見た世界には国境も人種も無く、様々な人たちが心を寄せてもらう場所にしていきたい」とのことです。ぜひ、TATARA-1が世界初の宇宙寺院になることをお祈りしています。
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