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創業38周年の名店は〈地元民推奨の豚骨ラーメン店〉名物は豚骨スープと野菜がたっぷりの焼きラーメン

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
ベーシックな「博多らーめん」がピタリと決まる美味しい一杯。

1986年の創業で今年38周年。福岡市南区の西鉄天神大牟田線「大橋駅」近くのお店は、ラーメン激戦区・大橋周辺の中でも40年近く存在感を保ち続けている名店〈博多らあめん坫(てん)〉。創業当初から地域の方に愛され続けている、すでに老舗の部類に入る貴重なお店。(すぐ近くには、さらに老舗の「一九本店」も存在している)お店の特徴としては、ひと味違う名物の「焼らーめん」を代表とする、豊富ならーめんのメニューがある点でも有名なお店である。

学生さんたちの憩いの場としての存在感

昔から近くに大学があるため、代々常連の学生さんも多くいるようで、左手前の大きなテーブル席が若い方々には人気の席のよう。その理由はすぐ側に、漫画がズラッと並んだコーナーがあることから、と想像できる。さらに休日ともなると、地域の家族連れやグループも訪れるので、テーブル、小上りもともに満席になっていることが多い。

左手前の大きなテーブル席からの眺め。漫画がズラリと並ぶ。
左手前の大きなテーブル席からの眺め。漫画がズラリと並ぶ。

基本の「博多らーめん」がとにかく美味しい

この日は、ピークを外した14時少し前の時間帯に訪れたにもかかわらず、想像以上に先客が多くほぼ満席。おそらく近所住まいの学生さんたちと想像する、若い方々が特に多かった印象で、カウンター席はすべて埋まり、4人掛けの小上がりがちょうど一つ空いたタイミングで、そこに通してもらえそうになるも、こちらは一人で、後客の方はお子様連れの三人だったこともあり、そちらに譲って左手前の大テーブルの隙間にスペースを見つけ(お店の方に申告しながら)着席した。店内は慌ただしく、まだラーメン待ちのお客さんも多数のようだったので、注文は一番ベーシックな「博多らーめん」を単品で選択した。

10分ほど待って配膳されたその一杯は、見た目はとてもシンプルながらも「博多らーめん」には、めずらしいデフォルトで「もやし」が入った逸品。そもそものベースの豚骨スープが抜群の美味しさであることと、合わせるカエシとの相性により、旨み溢れる存在感のある至福の一杯に。歯応えのある麺の味わいもよく、スープとともに楽しめる「博多らーめん」だ。

ベーシックな「博多らーめん」。
ベーシックな「博多らーめん」。

想像とはひと味違う「焼らーめん」が名物

〈博多らあめん坫〉の人気メニューで、名物になる「焼らーめん」はスープと具材をしっかりと煮込んで提供される逸品。その見た目は、スープがたっぷりと入っていて最初はかなり驚く(福岡の一般的な「焼らーめん」はラーメンの麺と具材が炒められて提供される焼きそばのような一品でスープは味つけに使用される程度で入ってはいない)。その豚骨スープとともに炒められた、たっぷりの野菜と刻み焼豚が、香ばしく食欲がわく佇まい。それもベースの豚骨スープが抜群の美味しさだからこそ成せる技なのか。しっかりとスープを含んだ細ストレート麺の味わいもたまらなく美味しい。特に学生さんたちには美味しさと野菜補給も兼ね備えているので、ありがたい存在。お近くにお寄りの際はぜひ一度ご賞味いただきたい逸品。

想像の斜め上の美味しさがある「焼らーめん」。
想像の斜め上の美味しさがある「焼らーめん」。

一般的な「焼らーめん」と違ってスープもたっぷり。
一般的な「焼らーめん」と違ってスープもたっぷり。

半熟煮玉子の相性抜群な「正油とんこつらーめん」

その他の人気メニューとしては「博多らーめん」によく似たシンプルな見た目の、正油のキリリとしたカエシとベースのスープが抜群の相性の「正油とんこつらーめん」。そのスープにトッピングの半熟煮玉子を添えるとピタッとハマる味わいになる。

半熟煮玉子をトッピングした「正油とんこつらーめん」。
半熟煮玉子をトッピングした「正油とんこつらーめん」。

肉厚な「鳥肉ジローめん」も個性を放つ

こちらも名物の一つ「鳥肉めん=ジローめん」は、まろやかでコクのある美味しい豚骨のスープに合う、肉厚で香ばしくボリュームもある贅沢な鳥チャーシューが、見た目からも食欲をそそられる。コレもまた食べ応えがあり、ときどき食べたくなる逸品。

個性的で美味しい「鳥肉(ジロー)めん」。とても美味しくおすすめの逸品。
個性的で美味しい「鳥肉(ジロー)めん」。とても美味しくおすすめの逸品。

らーめんのアレンジ版「こがしニンニクらーめん」

ベースのスープが抜群に美味しさだから、少しの足し算でも、味の変化が楽しめる「こがしニンニクらーめん」。カリッと香ばしい、こがしニンニクが麺とスープをさらにつなげる役目になりスープの味わいを強調してくれる。合わせる麺との相乗効果を発揮し、シンプルだけど基本のらーめんを昇華させた一杯に。

博多らーめんにこがしニンニクがトッピングされた「こがしニンニクらーめん」。
博多らーめんにこがしニンニクがトッピングされた「こがしニンニクらーめん」。

らーめんのラインナップをご紹介

博多らーめん670円、こがしニンニクらあめん670円、正油とんこつ670円、太肉(タロー)めん840円、鳥肉(ジロー)めん840円、醤油らーめん720円、塩らーめん800円、塩バターらーめん800円、梅塩らーめん800円、焼らーめん800円という、全10種類のラインナップになる。(ピークタイムにこれだけの種類を捌くのは本当にたいへんだろうなといつも想像してしまう)

その他のメニューは、手づくりぎょうざ380円、半ぎょうざ230円、太肉(タロー)の盛合せ600円、鳥肉(ジロー)の盛合せ600円、タロー飯350円、めし小130円・大210円、オニギリ1個140円。

14時までのランチタイムのお得なサービス

サービスランチというメニューもあり「らーめんらいす=670円」「らーめんらいすギョウザ付=840円」で、塩としょうゆは+50円でOK。

休日のお昼や仕事帰りのお得なセット

その他、一日中お得なセットメニューもあり「一日中お得セット」は、生ビール・半ぎょうざ・らーめん付きで1300円というお値段以上。休日のお昼に軽く飲んでもよし、お仕事終わりにらーめんのお供に生ビールを飲んでもよし、のお得なセットだ。

店内の構成は、座敷(小上がり席)が4人掛け×2つ、変形の大テーブル席が8人掛け、緩いL字型のカウンター席が10席ほど。席と席の間は割と広めなので、ゆっくりとくつろげる空間になっている。

博多らあめん坫(てん)
住所  :福岡県福岡市南区大橋1丁目4-6[地図
営業時間:11時30分〜23時00分(火〜土)
    :11時30分〜22時00分(日・祝日)※要確認
定休日 :月曜日
駐車場 :専用駐車場あり(※要確認)、近隣有料駐車場もあり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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