2019年3月21日(木/祝)ヘヴィ・ロックの祭典DOWNLOAD JAPAN 2019 日本初上陸
2019年3月21日(木/春分の日)、ヘヴィ・ロックの祭典“DOWNLOAD FESTIVAL”が日本初上陸。“DOWNLOAD JAPAN 2019”として千葉・幕張メッセ国際展示場9~11で開催される。
2003年にイギリスで開始。フランス、スペイン、オーストラリアでも開催されてきた“DOWNLOAD”フェスが遂に日本で行われることになった。
出演ラインアップはジューダス・プリースト、スレイヤー、サム41、ゴースト、アンスラックス、アーチ・エネミー、ヘイルストーム、MAN WITH A MISSION、アマランス、ライク・ア・ストームという強力な布陣だ。サム41の2001年のファースト・アルバム『オール・キラー・ノー・フィラー』のタイトルと同様に、“All Killer No Filler =全バンドが必殺。捨てバンドは皆無”なのが“DOWNLOAD JAPAN 2019”だ。
ヘッドライナーを務めるのはジューダス・プリーストだ。当初予定されていたオジー・オズボーンが体調不良のため出演キャンセルとなったが、それを補って余りある超大物の出陣である。2018年11月にジャパン・ツアーを行ったばかりの彼らだが、“メタル神(ゴッズ)” の凄演をわずか4ヶ月のインターヴァルで再体験出来るのは嬉しいところだ。
実はこの時期、ジューダス・プリーストは初の南アフリカ・ツアーが予定されており、3月20日にケープタウン、22日にヨハネスブルグで公演を行うことになっていた。それが“物流・技術面の問題”により中止となったことで生じたスケジュールの空きが、ぴったり“DOWNLOAD JAPAN”とハマったわけだ。これこそメタル神の見えざる手の成す業だろう。
セミ・ヘッドライナーとして参戦するスレイヤーは、日本におけるメタル・フェスの象徴だ。
2001年・2002年に行われた“BEAST FEAST”フェスで2年連続でメインを務めた彼らは、“LOUD PARK”フェスでも2006年、2009年、2012年、2015年、2017年とヘッドライナーとして出演。今回のライヴは“FINAL WORLD TOUR”と銘打たれており、これが最後の来日となってしまう可能性もある。
(“最後のワールド・ツアー”の一環でまた日本に来てくれるかも?)
ライヴ・バンドとしての実力はもちろん、最後の来日?...という話題性もあり、オジーの出演キャンセルが発表されたときに筆者(山崎)は「このままスレイヤーがメインで良いのでは?」と考えてしまったが、実質ジューダス・プリーストとスレイヤーのダブル・ヘッドライナーと言って過言でないだろう。
“DOWNLOAD JAPAN 2019”で大きな話題を呼んでいるのが、ゴーストの再来日だ。
悪魔法王パパ・エメリトゥスがヴォーカル、それ以外のメンバー全員が“ネイムレス・グールズ=名無しの餓鬼”を名乗るゴーストはスウェーデン出身。ヘヴィでありながらメロディとフックに溢れたサウンドとシアトリカルな怪奇派ヴィジュアルで人気を得ているバンドだ。本国ではファーストを除くアルバム3作がナショナル・チャート1位を獲得、アメリカでもグラミー賞のメタル部門を受賞するなど絶大な支持を得ている彼らだが、日本ではまだもうひとつの認知度。2014年には“SUMMER SONIC”フェスティバルで来日公演を行っているが、この日のタイムテーブルはハード&ヘヴィ系のバッティングが多く、ゴーストはロバート・プラント、CTHONIC(ソニック)と重なるアンラッキーもあった(さらにロバート・プラントとメガデスが被ったりもした)。
今回の来日をきっかけに日本でもブレイクが期待される実力派であり、決して見逃すことが出来ない“裏ヘッドライナー”といえる。
さらには大物バンドのアンスラックスやアーチ・エネミーがまだ日の高い13〜14時台に出演するなど、とにかく豪華な“DOWNLOAD JAPAN 2019”。“BLOOD STAGE”と“TEARS STAGE”という2ステージを“LOUD PARK”式に横に並べるのでなく真向かいにしたり、フードエリアをややコンパクトにするなど、新しいフェスならではの実験性も楽しんでしまいたい。もちろん物販ブースや出演アーティストのサイン会など、ライヴ以外の部分も充実している。
日本を代表するヘヴィ・ロックの新たな祭典となるか。“DOWNLOAD JAPAN 2019”、いよいよ待ったなしだ。
【過去記事】
ヤマハWeb音遊人『DOWNLOAD JAPAN 2019はスレイヤー最後の日本メタル・フェス出演となるか』