ロシア軍が焼夷兵器で植生を焼き払う様子
ロシア軍がドネツク州アウディーイウカの野外で焼夷兵器を使用して、植生を焼き払おうとしている様子がロシア側から報告されています。BM-21グラド多連装ロケットから発射される9M22Sクラスター焼夷ロケット弾です。
なお特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の附属議定書III(焼夷兵器の使用の禁止又は制限に関する議定書)で焼夷兵器の使用は制限されていますが、完全な禁止ではなく幾つかの例外規定があります。
市街地への焼夷兵器の空中投射は軍事目標を狙った場合であっても全面禁止に近い条件ですが、野外での使用は軍事目標を狙う目的の場合は焼夷兵器の使用が認められています。
今回の報告された動画の場合、軍事目標が其処に確かに存在しているなら条約違反にはなりませんが、軍事目標が居なかった場合は植物群落そのものを攻撃対象にしたと見做されて、条約違反になります。