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睡眠の質に悪影響を与えている!?寝室の【音】3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

就寝中の音環境にはこだわっていますか?寝ている間の音は関係ないと思われがちですが、就寝中も私たちの聴覚は働き続けています。

深く眠れない、朝起きても疲労が取れていないと感じている方の中には、音環境による睡眠の質低下が起こっているかもしれません。

・睡眠時の目安の音の大きさとは?

欧州WHOガイドラインでは、夜間の屋外騒音を40dB(デシベル)未満にすることが推奨されており、睡眠環境の目安も一般的に40dB以下が望ましいとされています。
「40dB」の音の環境とは、図書館昼間の閑静な住宅地小雨などです。
騒音への感受性は個人差があるので数値は目安になりますが、睡眠時には大きな音の環境をできるだけ避けることが望ましいでしょう。

屋外の交通音、救急車やパトカーの音、隣の部屋の物音や、隣で寝る人のいびきなどが睡眠時の騒音として思い浮かぶかもしれませんが、それ以外にも日常生活において注意したい音があります。

・睡眠の質に影響しやすい寝室の【音】3選

❶エアコン、扇風機、空気清浄機、加湿器など

メーカーや種類にもよりますが、エアコンや扇風機、室外機からの音は50dBを超えるものもあります。近年は静音タイプなど音を抑えた商品も出てきていますので、音が気になる場合は静音タイプの機器へ買い替えることで、睡眠の質が上がる可能性があります。

❷壁のスイッチ音

電気のオンオフに使う壁のスイッチ音も種類によっては50dBほどの音がでるものがあります。「カチッ」と音がするのは一瞬ですが、ずっと聞こえ続けている定常音に加え、スイッチのような急に聞こえる突発音も覚醒につながりやすいといわれています。
家族が寝ているときに壁スイッチのオンオフをする場合は、できるだけ音を立てないように気を付けましょう。

❸音楽や動画からの人の声

動画を見ながら寝落ちする、いつも音楽をつけっぱなしで寝ているという人もいるかもしれませんが、寝ている時にも聴覚は働いているので、これらの音によって睡眠に影響がでる可能性があります。基本的に就寝中に音を聴く習慣は控えましょう。
さらに気を付けたいのが、「人の声」です。耳に入った言葉は、意味のある言語として脳へ信号として伝わり、頭が覚醒してしまうといわれています。歌詞のない音楽より、人が歌う音楽や人が話している動画からの音声の方が、睡眠には悪影響になります。

音を聴いていないと眠れないという人は、歌詞のないリラックスできるような音楽を選び、眠りに就くタイミングでタイマーが切れる設定をしておきましょう。

さいごに

騒音に感じていなくても、睡眠へは悪影響となっている音も存在します。
音の大きさを測定できるスマートフォンのアプリも存在しますので、一度寝室の音の大きさを測定してみることをおすすめします。
環境音へは耳栓や防音カーテンなど気軽にできる対策もありますし、音楽や動画で人の声を聴きながら寝落ちするのは控えましょう。
音環境をととのえることで、睡眠の質が今よりずっと上がるかもしれません。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

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