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梅雨時期は寝室の湿気対策を!質の良い眠りに最適な湿度と、高湿度による体への悪影響3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

寝室の温度は意識していても、湿度はあまり意識しておらず、湿気対策をしていない方は多いのではないでしょうか?高すぎる湿度環境では不快感はもちろん、さまざまな悪影響をもたらします。高湿度な梅雨の時期は要注意です。

・睡眠時に最適な湿度環境とは

睡眠時に最適な部屋の湿度は50%前後です。雨の日は湿度が80%を超えることもあるので、除湿器などを活用して最適な湿度に調整することをおすすめします。

部屋の湿度はもちろんですが、寝床内湿度(布団の中の湿度)も大切です。こちらも最適な寝床内湿度は50±5%です。吸放湿性の悪い寝具だと、部屋の湿度は適正でも寝床内湿度が高くなりやすいので注意が必要です。

・寝室の湿気による悪影響3選

❶睡眠の質の低下

睡眠時に最適な湿度の目安は50%前後です。湿度が高すぎる環境でも低すぎる環境でも睡眠の質は低下してしまうといわれています。
気温は適正な環境でも、湿度が高すぎてしまっては寝つきが悪くなったり、浅い睡眠が続いてしまったりと理想の睡眠はとりにくくなってしまいます。梅雨時期に感じるダルさは、睡眠の質の低下も影響しているかもしれません。

❷ストレス蓄積?!

私たちは汗をかき、この汗が蒸発することで体温調節を行います。しかし、湿度が高すぎる環境では、汗が蒸発しにくくなっています。蒸発しにくい汗が皮膚に残るために体が不快感を覚えてしまいますし、体温を下げられず寝苦しさが続くのでストレスにも感じられてしまいます。ストレスがたまると、ストレスホルモンともよばれるコルチゾールが体内で分泌されやすくなります。このコルチゾールが高い状態が長期的に続いてしまうと、免疫力の低下、血圧や血糖値の上昇、記憶力の低下、うつ病発症のリスク上昇などへ影響が出る可能性があります。就寝中の不快感が、日中の暮らしや健康面にも悪影響をもたらしているかもしれません。

❸ダニアレルギー、カビアレルギー発症のリスク上昇

湿度が高い条件下では、ダニやカビが発生しやすくなります。就寝中、寝具に発生したダニやカビなどを吸い込むことで、アレルギー症状を発症しやすくなってしまいます。
就寝中も皮膚の痒み、目の痒み、くしゃみや鼻水などが続くため、不快感や睡眠の質が低下しやすくなってしまいます。アレルギー症状には、アレルギー反応を抑える薬の服用や舌下免疫療法など、長期的な治療が必要になってしまいます。
湿度を管理して、しっかり予防しましょう。

さいごに

同じ温度でも、湿度の差で快適性はずいぶんと異なります。特に梅雨時期は湿度が上がりやすい時期なので、除湿器などの除湿アイテム、吸放湿性の素材の寝具などで寝室の湿気対策を行うことをおすすめします。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

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