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睡眠の質の低下はタバコが原因!?喫煙による睡眠への影響3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

喫煙により喘息や肺がんなど呼吸器疾患の危険性が上がることは知られていますが、睡眠にも影響を及ぼすことがわかってきています。喫煙者はもちろん、家族に喫煙者がいる方も、タバコと睡眠の関係について知っておきましょう。

・喫煙による睡眠への影響3選

❶寝つきまで時間がかかる

タバコに含まれるニコチンは覚醒作用があることがわかっています。喫煙によりリラックスできたと感じていても、身体は興奮傾向になっており、自然な眠気が起こりにくくなっています。

❷浅い睡眠による、睡眠の質の低下

理想的な睡眠、いわゆる質の良い睡眠は、入眠直後に深い睡眠状態を得ることです。喫煙者は入眠直後に深い眠りに入りにくくなっている可能性が考えられます。睡眠時間をしっかり確保していても浅い睡眠が続いてしまっていては十分な睡眠とはいえません。効率の悪い睡眠になりがちなので、朝起きてもスッキリ感が得られなかったり、日中の眠気やダルさが続いてしまったり、身体に負担がかかってしまいます。

❸睡眠時無呼吸症候群のリスクUP

喫煙により、慢性的な気道の炎症が起こる可能性があります。炎症により空気の通り道である気道が狭くなりやすく、そのため無呼吸状態いびきをかきやすくなると考えられています。
睡眠時無呼吸症候群を放置してしまうと、睡眠の質低下のほか、心不全や脳卒中のリスクにつながる可能性もあるので、早めの対策が必要です。

・加熱式タバコの影響は?

覚醒作用があり、睡眠に悪影響を与えている成分の1つが「ニコチン」です。

近年増えてきている加熱式タバコは、においや煙が少ないメリットはありますが、基本的にニコチンは含まれています。一般的なタバコよりニコチンの量は少ない商品が多いようですが、それでも睡眠へは悪影響になる可能性があります。
ニコチン以外にもさまざまな化学物質が含まれているので、注意が必要です。

さいごに

タバコを吸うことで心地よくリラックスできると感じている人は多いかもしれませんが、実は睡眠へは悪影響を及ぼしている可能性があります。喫煙者で睡眠の不調を感じている方は、タバコをやめることで睡眠の質が向上する可能性があります。

しかし禁煙チャレンジ中は、ニコチンなどの離脱症状により一時的に睡眠の不調が起こりやすくなります。完全にタバコをやめられると、快眠でき健康的な暮らしが手に入る可能性がありますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

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