通算400本塁打以上の監督は、阿部慎之助が9人目。過去8人のうち、日本シリーズ優勝監督は5人
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来シーズン、読売ジャイアンツは、原辰徳に代わって阿部慎之助が指揮を執る。
阿部は、選手時代に406本のホームランを打った。この本数は、原より24本多い。400本塁打以上の監督は、阿部が9人目となる。
その前の8人は、監督就任の早い順に、657本塁打の野村克也、444本塁打の長嶋茂雄、868本塁打の王貞治、536本塁打の山本浩司/浩二、474本塁打の田淵幸一、510本塁打の落合博満、437本塁打の秋山幸二、476本塁打の金本知憲だ。
野村の場合、1970~77年に南海ホークスで采配を振った当時は、選手兼任のプレーイング・マネージャーだったが、当時すでに、通算本塁打は400本を超えていた。400本目のホームランを打ったのは、1968年7月12日だ。
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8人のうち、田淵と金本以外の6人は、監督としてリーグ優勝を経験している。日本シリーズ優勝監督は、山本を除く5人だ。山本監督時代の広島東洋カープは、1991年にリーグを制し、日本シリーズでは3勝2敗と王手をかけたが、そこから2試合続けて西武ライオンズに負けた。このシリーズでMVPに選ばれたのは、後に福岡ソフトバンク・ホークスの監督となる秋山だ。
400本塁打以上の監督による日本シリーズ優勝は、延べ10度を数える。1993~2014年の22年間に10度なので、このスパンの45.5%を占める。さらに、1993~2000年の8年間に限ると、400本塁打未満の監督による日本シリーズ優勝は、1996年と1998年しかない。
また、2000年と2011年の日本シリーズは、両チームとも、400本塁打以上の監督が率いていた。2000年は、読売が長嶋監督、福岡ダイエー・ホークスは王監督。2011年は、福岡ソフトバンクが秋山監督、中日ドラゴンズは落合監督だ。
なお、400本塁打以上の20人に次ぐ、380本塁打以上400本塁打未満の4人、396本塁打の山内和弘/一弘、382本塁打の大島康徳と原、380本塁打のアレックス・ラミレスは、いずれも監督を務めた。このなかで、日本シリーズ優勝監督は原だけだ。ラミレスが率いた横浜DeNAベイスターズは、2017年にリーグ3位からクライマックス・シリーズの2ステージを勝ち上がったが、日本シリーズは2勝4敗で敗れた。