梅雨〜夏の洗濯を快適にする!リネンウォーターの作り方と使い方
梅雨の時期は洗濯物を干すのに時間がかかり、生乾き臭が気になるなど、洗濯が憂鬱になりがちです。そんなときにテンションを上げてくれるのが「リネンウォーター」です。「リネンウォーター」は、洗濯物や布製品に香りを付けるためのアイテムで、ハーブや植物から作られた天然アロマを使用します。梅雨の時期や室内干しの際に生乾き臭を軽減したり、アイロンがけの際にも活用できます。さらに、簡易なものなら自宅で作ることもできます。本日はリネンウォーターの魅力と作り方をご紹介します。
リネンウォーターとは
リネンウォーターは、ハーブなどの植物からエッセンシャルオイルを抽出した後に残った水分のことを指します。この水分はスチームアイロンの水として使用したり、洗濯のすすぎに使ったりして布類(リネン)に香りを付けて楽しむアイテムです。ヨーロッパでは古くから使われており、優しく上品に香りが立つのが特徴で、強い香りが苦手な方でも使えるメリットがあります
使い方としては、面倒な家事であるアイロンがけに使うのがおすすめです。部屋干し臭の原因になる雑菌は熱に弱いため、消臭効果のあるリネンウォーターを霧吹きに使ってニオイが気になる衣類にアイロンをかけると、部屋干し臭が気にならなくなります。
リネンウォーターの作り方
本物のリネンウォーターは、ハーブなどの植物からオイルを蒸留しないといけませんが、簡易なものなら自宅で手軽に作ることができます。
必要な材料
精製水 100ml
無水エタノール 25ml
お好みのアロマオイル(3〜5滴)
スプレー容器は光を通さないガラス製がベストですが、すぐに使い切れる量なら透明容器でもよいです。プラスチック容器を使う場合はアルコール対応のものを用意してください。ダイソーなどの100円ショップでも販売されています。
エタノールには無水エタノールと消毒用エタノールがあります。どちらを使ってもいいですが、無水エタノールは消毒用エタノールよりもエタノール濃度が高く、アロマオイルをより溶かしやすいという特徴があります。
1、エタノールを容器に入れる
2、エタノールにアロマオイルを入れて容器を振ってしっかり混ぜる
3、最後に精製水を入れてよく混ぜる
本来、水とオイルは混ざり合いませんが、エタノール(アルコールの一種)を使うことで、中和させてることができます。火を使うことなく材料を混ぜ合わせるだけなので手軽にできます。
香り別の効果
アロマオイルには様々な香があります。用途や好みによって使い分けてください
リラックス効果が期待できる香り
カモミール、ラベンダー、ジャスミン、ゼラニウムなど、ラベンダーの香りには、リラックス効果だけでなく、安眠効果も期待できます。
効果が期待できる香り
ジェニパーベリー、ローズマリー、ティーツリー、ユーカリなど
デオドラント効果が期待できる香り
ハッカ、ゼラニウム、ローズマリー、ペパーミントなど
リネンウォーターには向かないオイル
アロマオイル(精油)の中にはリネンウォーターに向かないオイルもあります。 「光毒性」といって、肌にオイルが付着した状態で紫外線を浴びると、皮膚にダメージを与えてしまうものがあるのです。 光毒性を持つエッセンシャルオイルは、 ベルガモット、アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の香りです。 薄めて使う場合であれば、毒性はそれほど強くは出ることはないと思いますが、肌が弱い人は念のために避けられた方がいいでしょう。
リネンウォーターの使い方
リネンウォーターは、さまざまな場面で活用できます。以下に具体的な使い方をご紹介します。
アイロンがけ: アイロンをかける前に、衣類に軽くスプレーします。こうすることで、シワが伸ばしやすくなり、さらに良い香りが広がりテンションが上がります。
寝具やナイトウエア: 寝る前に寝具やナイトウエアにリネンウォーターを軽くスプレーすると、良い香りに包まれて安眠できます。特に熱帯夜にはハッカ油を使ったリネンウォーターをスプレーすると、涼しく眠ることができますよ。
ルームスプレー:来客前に部屋や玄関にリネンウォーターをスプレーすると、強すぎないやさしい香りでおもてなしできます。
まとめ
「西の魔女が死んだ」という小説の中で、ラベンダーが生い茂る上にシーツを広げて干してラベンダーの微かな香りがシーツに移すというくだりがあって憧れたものです。 本物のラベンダーの上にシーツを広げるのは難しいですが、リネンウォーターの微かな香りで癒されることは可能です。 材料さえあれば、火を使うことなく混ぜるだけで簡単に作ることができます。毎日の洗濯やアイロンがけを楽しくする一助となりますので、あなただけのリネンウォーターを作ってみてください。