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3日間に投手5人をトレードで放出しても、この球団の「ファイヤー・セール」はまだ終わりじゃない!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ケンドール・グレイブマン Jul 7, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月26日から28日までの3日間に、シカゴ・ホワイトソックスは、5人の投手をトレードで放出した。

 先発投手が2人とリリーフ投手が3人、トレードは5件ではなく3件だ。それぞれのトレードにより、ルーカス・ジオリトレイナルド・ロペスがロサンゼルス・エンジェルス、ランス・リンジョー・ケリーがロサンゼルス・ドジャース、ケンドール・グレイブマンはヒューストン・アストロズへ移った。

 彼らと交換に、ホワイトソックスは計6人の選手を獲得した。エンジェルスから捕手のエドガー・クエロと先発投手のカイ・ブッシュ、ドジャースから外野手のトレイス・トンプソンと先発投手のニック・ナストリーニとリリーフ投手のジョーダン・リーザー、アストロズからは捕手のコリー・リーを得た。

 6人のうち、32歳のトンプソン以外は、25歳以下。捕手のクエロとリーは、20歳と25歳だ。4人はメジャーデビューしておらず、リーのメジャーリーグ出場も、昨シーズンの12試合だけ。トンプソンはメジャーリーグ7年目だが、2025年のオフまでFAにはならない。

 ホワイトソックスのファイヤー・セールは、これで終わりではないだろう。リリーフ投手のキーナン・ミドルトン、捕手のヤズマニ・グランダル、ミドル・インフィルダーのエルビス・アンドゥルースは、オフにFAとなる。

 今シーズン、ミドルトンは、38登板で35.1イニングを投げ、奪三振率11.72と与四球率4.08、防御率3.82を記録している。グランダルとアンドゥルースは打撃不振ながら、ポジションという点からすると、需要はあるかもしれない。

 また、ESPNのジェシー・ロジャースによると、来シーズンの契約が球団オプションの遊撃手、ティム・アンダーソンには、マイアミ・マーリンズが興味を示しているという。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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