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宮城県 梅雨入りと同時に蒸し暑さ到来 熱中症に注意を

小杉浩史気象予報士 / ウェザーマップ所属
きのう14日(火)からの予想最高気温(提供:ウェザーマップ)

きょう15日(水)、気象庁は東北地方の梅雨入りを発表しました。東北南部では平年より3日遅く、北部では平年と同日のタイミングでの梅雨入りの発表です。本格的な雨の季節の到来です。

きょう15日(水)の衛星可視画像 低気圧や梅雨前線による雲が東北地方にまでかかっている(提供:ウェザーマップ)
きょう15日(水)の衛星可視画像 低気圧や梅雨前線による雲が東北地方にまでかかっている(提供:ウェザーマップ)

とは言え、宮城県においては既に6日(月)頃から曇りや雨の日が多くなっていました。ひと足先に梅雨のような天気になっていたと言えるでしょう。

今年の宮城県においては「梅雨入り」という季節の歩みは、天気の変化よりも気温の方に如実に表れそうです。

6月前半と後半で気温が様変わり

今月前半の宮城県は平年より気温の低い日が多くなっていました。日によっては最高気温でも15度前後と、4月上旬並みの肌寒さの日もあり、まだ長袖で生活している方の姿も多いように感じます。

6月1日(水)~きょう(水)までの仙台の最高気温(著者作成)
6月1日(水)~きょう(水)までの仙台の最高気温(著者作成)

これは、今月前半はたびたびオホーツク海に高気圧が進んできて、そこから涼しい海風が吹いてきたためです。気象庁から梅雨入りの発表はなかったものの、先取りして梅雨寒がやってきていたような状態です。

きのう14日(火)9時の実況天気図(提供:ウェザーマップ)
きのう14日(火)9時の実況天気図(提供:ウェザーマップ)

ところが今月後半になると高気圧の主役がバトンタッチします。これまでは梅雨前線北側の高気圧が主役でしたが、今後は南の太平洋高気圧が力を強める見込みです。

あす16日(火)9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
あす16日(火)9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

これに伴って蒸し暑い空気が東北地方にまで流れ込むようになり、気温も様変わりします。

あす16日(木)以降は一気に平年を上回り、最高気温が25度以上の夏日が続く見込みです。しかも初夏のカラッとした暑さとは異なる、湿度の高いムシッとした暑さになりそうです。

あす16日(木)以降の予想気温(提供:ウェザーマップ)
あす16日(木)以降の予想気温(提供:ウェザーマップ)

今月ここまでは涼しい日が続いていたことで私たちの体は暑さへの耐性が弱まっているかもしれません。そのタイミングで急に蒸し暑さがやってくることになりますので、熱中症には十分ご注意ください。

気象予報士 / ウェザーマップ所属

東京都出身。大学卒業後、会社員やフリーターなどを経て、2012年に気象予報士を取得。2015年からミヤギテレビにて気象キャスターとして出演中。趣味はバイクに乗ること、目標は「宮城の天気と言えばこの人!」と言われること。南東北の北東から、天気の怖さと面白さをお伝えします。

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