【遠賀郡岡垣町】星の下で眠れる「FREELIFE FREECAMP(フリーライフフリーキャンプ)」
岡垣町高倉にある「Cafe Bakery M&M(カフェ・ベーカリーエムアンドエム)」。
岡垣で知らない人はいないんじゃないかってくらい大人気のお店です。
そしてその横に突如現れたのが、今回ご紹介するキャンプ場「FREELIFE FREECAMP」。
昨年12月17日にオープンしてから早くも半年が経つという同施設。
オーナーの松島さんに改めて詳しいお話を伺ってみました。
物語の始まりはお客さんからの声
M&M創業当初から、「ここでキャンプをしたい!」というお客さんからの声はチラホラとあったと言う松島さん。
「でも私自身はキャンプに興味がなかったし知識もなかったから、前向きにはなれなかったんですよね」
そんな彼女にも転機が訪れます。
数年前にプライベートで足を運んだという「REMBULAN BASE CAMP(レムブランベースキャンプ)」。
「それまで自分が思っていたキャンプ場のイメージを覆された瞬間でした。」
北九州市八幡西区黒崎駅から車で10分という利便性と、カフェ併設という斬新さ、さらに驚くのが、ここがSNSで募ったボランティアさんたちと協力して開拓し造ったという事実。
何もかもが革新的すぎて、キャンプへの興味が一気に湧いたと言います。
「レムブラン代表のNAOMIさんが本当に良い人で、直接お話を聞けたことがすごく刺激になったし、たくさんのヒントをいただきました」
その後、松島さんはすぐに行動にうつします。
開拓ボランティアを知り合いやSNS上で募り、1ヶ月後には作業開始。
たくさんの人たちが協力してくれたおかげで、そこからわずか3ヶ月半という光の速さでの完成となりました。
テーマは「自由」素人がつくったキャンプ場
かわいらしい手描きの場内マップを見ると目につくのが、ユニークなサイト名たち。
これらには「見覚えがある! 」という人もきっと多いはず。
「 サイト名は最後まですごく悩んだんですけど、ふと私の父が宮沢賢治ファンだったことを思い出したんです。そういえば銀河鉄道は星の話だよなーってところから、岡垣は星がきれいというところに結び付ついて、このキャンプ場も『星の下で眠れる』というのを推したいから、ちょうどいいかなって」
「サソリの火」「よだかの星」「ジョバンニの切符」「プリオシン海岸」「天の川」「白鳥の停留所」そして「銀河鉄道の夜」。
この7つのサイト名たちがまた、満天の星空を眺めるキャンプ場の雰囲気を一層盛り上げます。
全サイト直火OKで、すぐ近くにはトイレや洗面などの水回り設備も完備しています。
支払いはオンライン決済のみにすることで、無人でも営業ができる環境を整えました。
だから夜はまさにキャンパーたちだけの空間。 辺りには街灯も一切ないので、満天の星空を眺めることができます。
ここからまた生まれる繋がりを大切にしていきたい
「キャンプ場自体をこれからもっと大きくしたいとかはないんですけど、この場所からのコミュニティは広げていきたいと思っています」
と言う松島さん。
「この敷地内にはキャンプ場の他にも乗馬クラブもあって陶芸教室もあってドッグランもあって、ヤギたちもいて。来てくれた人たちがこの場所だけでいろんなことを体験できる環境をもっと整えていきたいんです。キャンプ場ができた今では泊まり込みもOKだし、合間にカフェでランチもできるし、ちょっと休憩がてらコーヒーを飲むだけでもいいし。大人から子供まで、みんながいろんな楽しみ方でそれぞれの時間を過ごしてもらって、最後に『あ~来てよかった!』って言ってもらえたら、何よりの本望ですね」
最初から最後まで目をキラキラさせて、色んな話を聞かせてくれた彼女からは、底知れぬポテンシャルの高さを感じました。
今こそ若者たちの力で、岡垣町がどんどん賑やかになるといいですね!
「FREELIFE FREECAMP」
住所:福岡県遠賀郡岡垣町東高倉1935-2
キャンプ場の様子は公式インスタグラム(@freelifefreecamp)からも確認できます。
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