災害時の避難誘導にも役立つ【安全な歩行介助の方法】介護福祉士がイラストでわかりやすく解説
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みなさん、こんにちは!
認知症の支援サポーター『夢 はるか』です。
今年は正月に能登半島地震に遭い、数日の避難生活を送りました。
幸い今は自宅に戻ることができましたが、改めて災害の備えを考えさせられました。
安全な歩行介助
お年寄りの歩行が不安定なのに、手すりなどつかまるものがない…
地震などの災害時には、そんなことが起こりがちです。
今日は、安全に避難するための、歩行介助の方法をご紹介します。
ふだんの介護でも活用できる方法ですので、日頃から練習しておくと、いざという時に役立ちますよ。
手すりなどつかまるものがない。歩行も不安定。
そんなときは、向かい合って、お互いの腕をつかみ合いましょう。
このときお年寄りは、介助者のひじが曲がる部分に、上から手を置くようにします。
お年寄りは上から手を置くことにより、しっかり介助者につかまることができるので、歩行が安定します。
介助者は、お年寄りのひじから手の部分を、下からしっかり支えましょう。
このような体勢をとることで、急に足がふらついても、転倒しないように、とっさの対応がしやすくなります。
歩いているうちに、だんだんと背中が丸くなり、お年寄りの視線が下にいってしまうことがあります。
そうなると介助者との距離も離れてしまい、お互いに、歩きにくくなってしまいます。
そんなときは、一旦立ち止まり、ぐっと背中を伸ばしましょう。
目線をまっすぐ前に向けて、歩く方向を見るように、声をかけるといいですね。
そして、お互いに歩きやすい距離まで近づいて、また歩き始めましょう。