ワールドシリーズに続いてWBCでも優勝。過去に経験した選手はいる!? 今年はカブスの2人が候補
ワールドチャンピオンとなった数ヵ月後に、WBCで優勝する。そんな経験は滅多にできるものではない。昨年のワールドシリーズでシカゴ・カブスのロースターにいた25人のうち、今年のWBCで各国のロースターに入っているのは、ハビア・バイエズ(プエルトリコ)とヘクター・ロンドン(ベネズエラ)の2人だけだ。ロンドンは予備登録の投手なので、出場しない可能性もある。
2006年と2009年のWBCは、日本が優勝した。どちらのロースターにも、前年にワールドチャンピオンとなった選手はいなかった。惜しかったのは、井口資仁(現・千葉ロッテ・マリーンズ)だ。2005年にシカゴ・ホワイトソックスでワールドシリーズ優勝を飾り、オフにWBCのロースターに入ったが、年明け早々に出場を辞退した。
また、2008年はフィラデルフィア・フィリーズがワールドシリーズを制し、井口もチャンピオン・リングを手にしたものの、9月にフィリーズへ入団したため、ポストシーズンのロースターに入る資格がなかった。井口は翌年のWBCも出ていない。2008年のフィリーズには田口壮(現・オリックス・バファローズ二軍監督兼打撃コーチ)もいて、こちらはワールドシリーズのロースターに入ったが(試合には出ず)、WBCは出場しなかった。
ワールドシリーズに続いてWBCでも優勝した選手は、サンティアゴ・カシーヤ(現・オークランド・アスレティックス)しかいない。カシーヤは2012年にサンフランシスコ・ジャイアンツで投げ、翌年のWBCにはドミニカ共和国の選手として出場した。いずれのチームでもセットアップを務め、ワールドシリーズは2登板して計1.1イニングを無安打無失点、WBCは5登板で計5.0イニングを1安打無失点に抑えた。
バイエズとロンドンは、カシーヤに次ぐ2人目の「連続優勝」を成し遂げられるのか。2人は国が違うので、少なくともどちらかは優勝できない。なお、プエルトリコとベネズエラは、1次ラウンドでともにプールDに入っている。