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夏の甲子園は明日7日に開幕!! 優勝するのはどの高校か? #専門家のまとめ

横尾弘一野球ジャーナリスト
野球ファンのみならず、多くの人々の気持ちが釘付けになる14日間が始まる。(写真:岡沢克郎/アフロ)

 第106回全国高校野球選手権大会が、いよいよ8月7日に開幕する。高校球児の全力プレーはそれだけで胸を打つのだが、どの高校が勝ち進むのかも大いに気になるところ。トーナメントだけに予想するのは難しいが、動画サイトでは多くのファンが様々な見方で思い切った予想を展開している。

 一方で、専門媒体は出場校の近年の実績や地方大会での戦いぶり、ファンへのアンケート、4日に決まった組み合わせから優勝候補を分析している。その内容とは……。

ココがポイント

▼近年の実績が顕著な高校を中心に、一、二回戦のどちらから戦うかの1試合の差にも着目している。

・【甲子園】大阪桐蔭、V候補本命推す声多い センバツ優勝・健大高崎も春夏連覇へ力量十分/展望(nikkansports.com)

▼すでに組み合わせが決まっている8ブロックごとに『本命』と『対抗』を予想。チーム力をわかりやすく分析している。

・夏の甲子園ベスト8に進むのはこのチームだ! 初戦から好カード続出の大会を大胆予想!(高校野球ドットコム)

▼SNSなどで野球ファンに優勝校を予想してもらい、ベスト5を発表するとともに過去の名場面も紹介している。

・【野球ファンに聞いた】新たな旋風を巻き起こす可能性がある高校は? 夏の甲子園2024優勝予想(週刊ベースボールON LINE)

エキスパートの補足・見解

 今春の大阪府大会で、大阪桐蔭高、履正社高を連破して注目された大阪学院大高、春の関東大会を制した白鷗大足利高をはじめ、愛知県の享栄高、長野県の上田西高、長崎県の海星高などが地方大会の初戦で敗退したように、トーナメントは初戦に勝つのが一番難しいと言われている。

 また、7月に開催された社会人の第95回都市対抗野球大会でも、一回戦では次々と波乱が起きた。今年はそういうシーズンなのかもしれない。そうした流れや空気がある時は、優勝経験が豊富だったり、本命視されている強豪が頂点に立つことが多いと言われるが、甲子園はどうか。例年以上に初戦に注目してみれば、頂点に駆け上がる高校が見えてくるかもしれない。

 あえて推したいのは、山口県の南陽工高、佐賀県の有田工高、熊本工高だ。長い歴史の中で、夏を制した工業高校は1965年に原 貢監督(原 辰徳氏の実父)が率いた福岡県の三池工高だけ。1996年に「奇跡のバックホーム」で準優勝だった熊本工高のリベンジをはじめ、史上2度目の快挙を目撃したい。

野球ジャーナリスト

1965年、東京生まれ。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、99年よりフリーランスに。社会人野球情報誌『グランドスラム』で日本代表や国際大会の取材を続けるほか、数多くの野球関連媒体での執筆活動および媒体の発行に携わる。“野球とともに生きる”がモットー。著書に、『落合戦記』『四番、ピッチャー、背番号1』『都市対抗野球に明日はあるか』『第1回選択希望選手』(すべてダイヤモンド社刊)など。

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