ダルビッシュ3回6失点KO降板も、パドレスは0-8から逆転勝利!123年ぶりの満塁弾を放ったのは……
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、7月8日(日本時間9日)に本拠地で行われたワシントン・ナショナルズ戦に先発したが、今季最短となる3回6失点でKO降板。
パドレスは0-8から同点に追いつき、9回裏に劇的なサヨナラ勝利を挙げた。
サイ・ヤング賞を3度獲得しているマックス・シャーザーとの投げ合いとなった試合は、リーグを代表する名投手同士による投手戦が期待されたが、両先発投手が5回をもたずに降板する意外な試合となった。
ダルビッシュは初回にトレイ・ターナーにソロ本塁打を浴びるなど4安打で3失点。2回は三者凡退に抑えたが、3回に再び捕まり3点を追加された。
0-6とリードされたパドレスは3回裏のダルビッシュの打席で代打を送り、ダルビッシュは降板。4回表にはダルビッシュの後を継いだダニエル・カマレナが、ターナーに2点本塁打を許して、試合は0-8と一方的な展開になった。
しかし、パドレスは4回裏にフェルナンド・タティースJr.が今季28号ソロ本塁打を放って1点を返すと、シャーザーが押し出し四球を与えて2点目が入り、2死満塁の場面でカマレナに打席が回ってきた。6月19日にメジャー・デビューを果たしたばかりのカマレナは、8年間過ごしたマイナーリーグでもヒットを5本しか打っていないが、この場面でメジャー初安打となる想定外の満塁本塁打を放って、試合は2点差に。
カマレナはパドレスの投手としては球団史上2人目となる満塁本塁打を記録。メジャーリーグの試合でリリーフ投手が満塁弾を放ったは37年ぶり、メジャー初安打で満塁弾を打った投手は123年ぶりの珍事だった。
6回裏にトミー・ファムの適時二塁打で8点差を同点としたパドレスは、9回裏に2死走者2、3塁の場面でトレント・グリシャムがサヨナラ安打を放って、劇的な逆転勝利を収めた。