人類が滅亡しかけた出来事「ボニージャ彗星」謎の天体は、地球を横切った巨大彗星の破片だった!?
普段何気なく生活していると、人類の滅亡なんて想像したことはないのではないでしょうか。しかし、我々は幾多の奇跡の上に成り立っているのかもしれません。本記事では、過去に人類が滅亡しかけていた出来事について解説していきます。
■メキシコで謎の物体を連続して観測?
1883年、メキシコの天文学者 ホセ・ボニージャ氏は、サカテカス天文台で天体観測をしていたところ、ある謎の物体を目撃しました。それは1個ではなく、447個もの物体が2日間にもわたり太陽の前を通り過ぎていったのです。ボニージャ氏は目の前で起こった現象に驚愕しましたが、フランスの天文学誌に観測結果を発表することとしました。
しかし、その他の大きな天文台でも天体観測をしていましたが、そのような天体は一つも見つかっていませんでした。そのため、当初は鳥や虫の群れが誤って観測されたのではと疑われていましたが、近年の解析によりこれが重大な出来事であったことが判明するのです。
■正体は巨大な彗星の破片だった!?
ボニージャ氏が発見した天体は、巨大な彗星の破片だったのではないかと考えられているのです。推定されている重量は約10億トン、その彗星が何らかの理由で粉々となり、太陽の前を通過したと考えられています。最初に驚くべきはその破片の数です。ボニージャ氏の観測時間はわずか3.5時間のため、2日間にかけて同規模の天体が通過していたと仮定すると、3275個の破片に散らばっていたということになります。
そして、なぜ他の天文台では見つからなかったのかについても理由が判明します。それらは太陽の前ではなく、地球から余りにも近くを通過していたと推定されたのです。彗星の破片は地球の高度483km、まさに東京から岩手までの距離を連なって通過したと考えられています。
極めつけに、3000個の破片の一つ一つが広島の原爆の1000倍を超えるパワーを持っていたと言われています。もしこれらが地球に衝突していたとしたら、恐竜の時と同様に人類も確実に絶滅していたことでしょう。
皆さんはこの物体の正体は何だったと思いますか?
【関連記事】