宇宙から飛び降りた男、高度40kmの成層圏から地球へダイブ、人類史上初めて音速を超えた男となる
皆さんは、最も高いところですと何メートルから落下したことがありますか?スカイダイビングが趣味の方もいらっしゃるかもしれませんが、本記事では思わずゾッとする「スペースダイビング」をご紹介します。
■人類史上初めて音速を超えた男
2012年、オーストリア出身のフェリックスさんは、高度約4万メートルの成層圏からのスペースダイビングに挑戦しました。上空まで上昇するのには、ヘリウムを詰めた気球を使用します。ちなみに、エベレストの標高は約9000メートルのため、その高さがおわかり頂けると思います。これは、有人気球での最高高度の記録となりました。そして、その時点での気温はマイナス68度という極寒の環境でした。
フェリックスさんは宇宙服に身を包み、気球で成層圏まで上昇します。そして、スカイダイブならぬ、スペースダイブを実行しました。落下からわずか30秒でマッハ1に到達。人類史上初めて音速を超えた男となったのです。最高時速は1342kmを記録しました。 当然ながら、これはスカイダイビングでの落下速度においても最高記録を達成しています。
■落下中にトラブル発生!!
しかし、音速を超えたところでトラブルが発生します。フェリックスさんの体がものすごい速さで回転を始めたのです。更に、空気のない上空ではスカイダイビングのような姿勢制御は通用せず、このまま回転が続くと失神してしまう危険性があります。
緊迫状態が続いた数分後、フェリックスさんは回転を抑え、何とかパラシュートの展開に成功しました。 フェリックスさん曰く、「自分の小ささを知るには、思いっきり高いところに行く必要がある」とのことです。
皆さんは高さ何メートルから落下してみたいですか?
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