【速報】H2Aロケット打ち上げ成功 情報収集衛星を搭載 H2Aは今年度の残り1基で退役予定
本日9月26日、H2Aロケット49号機の打ち上げが成功しました。本記事では、打ち上げの詳細をはじめ、今年度に予定されている最後のH2Aロケットの打ち上げについても解説していきます。
■情報収集衛星が担う極秘ミッション
本日に種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aは、使用済みとなった固体ブースターや第一段エンジンを切り離し、機体を軽くしながら上昇していきます。
今回の打ち上げでは、情報収集衛星「レーダー8号機」を軌道に投入することが目的となります。情報収集衛星とは、地球の特定の部分を偵察するために運用される衛星です。特定秘密保護法により地上のどのくらいの大きさのものを見分けられるかや、撮影された画像、その分析結果などは明かされておりませんが、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮などを偵察するために使用されていると考えられています。
■H2Aロケットは今回を含め残り2基で退役
日本の主力大型ロケットである「H2Aロケット」は、2001年の初飛行から今回で合計49回目の打ち上げとなります。2003年に行われた6号機の打ち上げでは、打ち上げ後に固体ブースターが分離されず、空中で指令破壊となりましたが、連続42機の打ち上げに成功しています。打ち上げ成功率は97.9%を誇っており、世界で最も信頼性の高いロケットのひとつに数えられます。
そんなH2Aですが、2024年に打ち上げられる残り1基で退役することが決定されています。普段見慣れたH2Aがいなくなってしまうのは寂しいですね。H2Aの最期となる50号機では、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「GOSAT-GW」を打ち上げ予定です。 9月25日、50号機の機体が三菱重工業の愛知県飛鳥工場で公開されました。
H2Aが最後の打ち上げも成功させ有終の美を飾り、無事に退役できるよう見守っていきましょう。
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