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宅建士の魅力と新時代の働き方 めざす上での注意点も解説

taguaki不動産ライター

不動産にかかわる仕事をする場合、宅建士の資格取得をめざす人は多く、勤務先から取得を勧められる事もあります。そこで今回は、宅建士の魅力と新しい働き方、宅建士をめざす上での注意点をお伝えします。

独占業務で強力な武器に!


宅建士の最大の魅力は、何と言っても独占業務があることです。独占業務は重要事項の説明、記名押印、契約書への記名押印です。誰でもできるわけではないため、資格があると強力な武器になります。

また、キャリアアップ、就職、転職に有利となります。不動産業界だけでなく、建設業界や金融業界などでも活躍できます。

フリーランス宅建士


宅建士の新しい働き方として、フリーランスという方法があります。不動産会社と契約をし、営業活動をしたり、重要事項の説明をしたりします。

最近はIT重説ができるようになり、フリーランスとして働きやすくなっています。IT重説とは、対面ではなくオンラインによる重要事項の説明のことです。

2017年10月1日からの運用は賃貸借契約のみでしたが、2021年4月より売買契約でも可能になりました。このIT重説は在宅でも仕事ができるため、副業やフリーランスにも向いていますね。

webライター


宅建士の知識を活かして、不動産に関する記事作成を行うwebライターとして活動もできます。

最近は記事の監修の案件も増えてきました。記事の監修とはライターが作成した記事の内容が正確かどうかチェックしたり、編集したりすることです。記事監修は顔出しやある程度の実績が要求される場合があります。

私生活でも役立つ


試験の合否に関わらず、宅建士の勉強は私生活でも役に立ちます。不動産を購入したり借りたりする際、不動産取引のさまざまなリスクを回避することができます。

また、宅建業法の勉強すると、不動産業者の良し悪しを見分ける力も身につきます。

AI時代でも将来性はある

最近よく耳にするのが、AIに仕事を奪われるという話です。宅建士も需要がなくなるのではないかと心配している人もいるかもしれませんが、過度に心配する必要はないと私は考えます。

これまでお伝えした通り、宅建士の活躍の場は多岐にわたります。不動産業界だけをみても、すべての仕事がAIに代替されることはないでしょう。なぜなら、事務的なことはできても、営業や接客など人とのコミュニケーションは、AIにはできないからです。

また、重要事項の説明や宅建士の事務所設置義務などは、法律が変わらない限りなくなることはありません。よって、宅建士の将来性は十分あるといえます。

不動産会社は営業がメイン


宅建士をめざす上での注意点として、不動産会社勤務の場合は、営業がメインになることです。先ほどのAIのお話と矛盾するようですが、営業や接客が苦手な人は注意が必要です。

会社によっては飛び込み営業をしたり、ノルマがあったりします。営業成績が伸びず、資格を活かしきれず、最終的に退職してしまう人もいます。

将来的に独立を目指している場合も同様です。資格があるからといって、仕事が舞い込んでくるわけではありません。自分の適性を把握しておくことも大切ですね。

けれども、冒頭でお伝えした通り、宅建士は不動産業界だけでなく、さまざまな業界で活躍できます。取得してからどんな方向でやっていくか、じっくり検討してみてもいいですね。

簡単な試験ではない


宅建士試験は「法律系資格の登竜門」とか「取得しやすい」などと言われています。しかし、とりあえずという気持ちで宅建士試験を受験してみても、一発で合格できるとは限りません。中には半年ほどで合格する人もいますが、場合によっては2〜3年かかってしまうかもしれません。

法律系の資格は、超難関といわれるものが多く、それらに比べると取得しやすいというだけで、決して簡単な試験ではないのです。

ですので、例えば司法試験や司法書士試験をめざしているなら寄り道せず、司法試験や司法書士試験の勉強をすることをおすすめします。

以上、宅建士の魅力と新しい働き方、宅建士をめざす上での注意点をお伝えしてきました。参考にしていただけたら幸いです。

不動産ライター

元不動産会社賃貸営業。保有資格、宅地建物取引士。不動産に関する情報を分かりやすくお届けします。

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