ご存じですか?不動産購入前の近隣調査の重要性
土地や建物を購入する場合、その物件の状況(建物の状態や安全性)を確認することはとても大切です。それと同時に忘れてはいけない事があります。それは近隣の調査です。
居住目的で、不動産という高価なものを購入するということは、長期的にそこに住み続けることが前提のはず。近隣トラブルに巻き込まれると、嫌な思いをして生活しなければならず、最悪の場合、短期間で引越しをすることになってしまいます。
ですので、近隣の状況を事前に調査をし、生活する上で支障がないかどうか見極めることは、とても大切なのです。
近隣トラブルの事例
よくある近隣トラブルの例として、以下のようなものが挙げられます。
- クレーマーがいる
- 悪口、陰口、無視
- 大声で怒鳴る人がいる
- 近隣の学生がうるさい
- 治安が悪い地域である
- 騒音(話し声、テレビ、音楽、ペットの鳴き声など)
- お節介な人がいる
- におい(タバコやバーベキューなど)
不動産会社に問い合わせる
次に具体的な調査方法です。
まずは不動産会社に問い合わせてみるという方法です。
不動産会社に問い合わせて、周辺で過去に発生した問題や治安について聞いてみましょう。プライバシーを侵害しない範囲で教えてくれるはずです。
現地に足を運んでみる
自ら現地に足を運んでみるのも一つの手です。周辺を歩いたり、近所の家を訪問したりし、自分の目で確認をします。現地の住民と話すことで、リアルな情報を得ることができるかもしれません。
周辺を調査する場合は、平日と土日、昼と夜など数回足を運ぶことをおすすめします。曜日や時間帯を変えてみると、違う一面を垣間見ることができます。
トナリスク
しかし、直接訪問するのは気が引ける、時間がないという人もいるでしょう。この場合、トナリスクという会社のサービスが役立ちます。
トナリスクは引越し先の近隣調査を代行してくれるサービスで、近隣トラブルの予防をしてくれる会社です。トナリスクの社員が、実際に近隣住民宅へ訪問し、どんな人が住んでいるか視察します。場合によっては、警察への聞き込み調査も行います。
近隣調査は契約前に!
不動産の購入前に近隣調査の重要性についてお伝えしましたが、もう一つの注意点として、近隣の調査をするのは売買契約前にしたほうがいいということです。
売買契約後に契約を解除すると、交付した手付金が返金されなかったり、違約金が発生したりデメリットがあるからです。また、売主に迷惑をかけてしまうことにもなります。
万が一、トラブルに巻き込まれたら
事前に近隣調査をしても、住んでみてはじめて分かることもあるかもしれません。
ケースバイケースですが、今後の近隣関係を考えると、第三者に間に入ってもらったほうが良い場合があります。直接クレームを入れると言い合いになったり、大きなトラブルに発展してしまったりする可能性があるからです。
相談先として次のようなものがあります。
- 町内会、自治会
- 役所の相談窓口
- 法テラス、弁護士
- 警察
事件性がないと、基本的に警察は動いてくれませんが、迷ったらまずは警察相談専用ダイヤル(#9110)に電話し、相談してみます。身の危険を感じるような事があったら、すぐに110番通報をしましょう。