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「TwitterがThreadsのリンク検索をブロック」は不正確。以前から.netドメイン検索に問題

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
騒ぎの発端となった海外ユーザーの投稿。Threadsより筆者キャプチャ

 『Twitter』が対抗サービス『Threads』のリンク検索をブロックしていると海外で報道され、国内でもインプレスやGIGAZINEなどが紹介していますが、この情報は不正確です。

『Threads』のリンクが検索できないのは本当

 この問題は、エンジニアのAndy Baio氏が「『Twitter』で“threads.net”のURLを検索してもプロフィールや個別ページなどのリンクが表示されない」と訴えたことがきっかけで、このこと自体は本当です。

 『Twitter』が過去にメルマガ配信サービス『Substack』のURLを含む投稿に制限をかけていたこともあり、こうしたことから今度は「『Threads』のリンク検索をブロックしている」と騒ぎになりました。

 しかし、この見方は不正確です。

以前から「.net」ドメインのリンクが検索できない問題

 というのも、『Twitter』は以前から「.net」のドメインで運営されているサービスのリンクが検索できない問題を抱えているからです。

 この問題が正式にいつから起きているものなのかはわかりませんが、2016年あたりのアップデートから「自分のブログのエゴサーチができない」というユーザーからの声が挙がっていました。

 なぜそんなことを知っているのかと言うと、じつは私のブログ『デジタルマガジン』も「digimaga.net」という「.net」ドメインで運営しており、同じようにエゴサーチができなくなって困っていたからです(もう検索できないのは諦めました)。

イーロン・マスク氏が改めてThreadsをブロックする必要がない状態

 つまり、今回の件は「TwitterがThreadsのリンク検索をブロックしている」というよりも、「以前からTwitterでは.netドメインのリンクが検索できず、Threadsも.netドメインであるため同様に検索できない」が正しいと言えます。

 イーロン・マスク氏が改めてThreadsをブロックする必要はないのです。まあそのような指示を出していないという証拠もありませんが、それはいわゆる「悪魔の証明」でしょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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