元世界チャンプ同士のサバイバル戦、WBC暫定ウエルター級タイトルマッチ
ジャーボンテイ・デービスに11回KOで敗れ、WBAスーパーライト級王座を失ったマリオ・バリオス。再起戦でもキース・サーマンに判定負けし、2連敗となった。
が、今年2月にWBCコンチネンタルアメリカ・ウエルター級タイトルを獲得し、生き残る。そしてこのほど、ヨルデニス・ウガス戦が決まった。WBC暫定ウエルター級タイトルをかけ、9月30日のサウル・”カネロ”・アルバレスvs.ジャーメル・チャーロの前座に出場する。
2年前、あのマニー・パッキャオを引退に追い込み、その後のウエルター級統一戦でエロール・スペンス・ジュニアにKO負けしたウガスにとっても、カムバック戦だ。
先日の記者会見でバリオスは言った。
「オファーをもらった時、ノーと言う選択肢は無かった。ウガスは素晴らしいファイターであり、これは大きなチャンスだ。戦えることに、心から喜びを感じる。
私はウエルター級での地位を確立しようとしている。厳しい試合は覚悟している。彼はアグレッシブな選手だし、私も似たようなスタイルだ。見応えのあるファイトになるだろう。
ウガスがベストコンディションでリングに上がることを期待する。私たちは共に、証明しなければならないことが沢山ある。勝利すれば、ウエルター級のトップ選手と並び立つことになるんだからね。つまり、良い試合に恵まれることだろう。
私は戦う度に学び、敗北から多くのものを得た。まだまだハングリーな状態だ。2月にサンアントニオで復帰戦を行ったので、別のタイトルを持ち帰りたい。
ウガスに勝つにはスキル、パワー、距離の取り合いと、全てにおいて凌駕しなければならない。エキサイティングな戦いになるよ。自分自身も楽しみにしているんだ」
ヨルデニス・ウガスも話した。
「今、最も重要なことは、私が健康、かつ幸せであることです。他人が何を言おうがまったく意味はありません。バリオスとの素晴らしい戦いに向けて正しい準備をしています。それに集中し、他には何も気にしません。
バリオスは強くタフなファイターであり、元世界チャンピオンです。私は、彼と対戦することにやり甲斐を感じます。この機会を最大限に活用し、最高の戦いをしてみせます。
エロール・スペンス・ジュニアとのファイトはうまく戦えたと思ったし、彼が最強の選手だったと理解してリングを降りました。今、自分がウェルター級トップ選手の一人であることを証明したいです。
バリオス戦は私にとって、大いなる挑戦です。勝っても負けても、私は常に前進しています。9月30日は、そんな姿をご覧に入れますよ」
このサバイバルも見逃せない。9月30日の興行は、豪華絢爛である。