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再び台風が渋滞する日本列島…ようやく猛暑の出口が見えるも次の連休は秋雨前線の大雨か:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
17日9時の予想天気図(気象庁HPより)。フィリピン付近に新たな台風が発生見込み

15日に発生した台風14号が速度を上げながら沖縄に近づく中、17日のうちに新たな台風(15号になる見込み)が発生する見通しです。
この新たな台風(15号)に関しては日本に影響がなさそうですが、今週後半には別の熱帯低気圧または台風が沖縄に接近する可能性があり、またもや日本列島に台風が"渋滞"する状況に。
同じタイミングで南下してくる秋雨前線とともに、次の連休中は広く大雨になるおそれもあります。

一方で厳しい暑さはようやく出口が見えてくる見込みで、今週の天気の見通しとともに気象予報士が解説します。

17日は局地的な雨や雷

17日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
17日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

17日は太平洋側で晴れ間の出るところが多い見込みですが、前線や湿った空気の影響で、中国地方から北陸・北日本にかけては雲が多く、ところどころで雨が降るでしょう。
中国地方~関東甲信では発雷確率が高く、午後は急な雷雨に注意をしてください。沖縄・奄美は夜になると台風14号の外側の雨雲がかかり始めるでしょう。

西~東日本で暑さが続いて、九州北部は猛暑のところがありそうです。

なお、17日は古くから月がもっとも美しく見えるとされる十五夜(中秋の名月)ですが、沖縄本島と奄美地方以外は月が見られるところが多くなる見込みです(十五夜については次の記事を参照)。

台風14号は足早に通過

台風14号の進路図
台風14号の進路図

大型の台風14号は18日(水)の日中から夜にかけて沖縄本島付近を通過する見通しです。
急にスピードを上げて近づいてくるため、備えは17日の明るいうちにしておきましょう。

沖縄では18日朝から19日朝までの24時間に最大100ミリの雨が予想されています。

ようやく猛暑のトンネルに出口!天気も気温もパターンが変わる

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

18日(水)には台風14号が沖縄・奄美に最接近し大雨のおそれがあるほか、暖湿気が流れ込む九州南部や、前線の影響を受ける山陰~北陸・北日本でも雨が降りやすいでしょう。
19日(木)にかけては猛暑が続くところが多いものの、20日(金)頃からようやく涼しい空気が流れ込み、さらには21日(土)にかけて北海道の山では雪の可能性も出てきています。

一方、21日(土)~23日(月・振休)の3連休には秋雨前線の影響で雨の範囲が広がり、ここに新たな熱帯低気圧または台風の暖かく湿った空気が流れ込んで雨の量が多くなるおそれも。

天気や気温の変化がめまぐるしい1週間となりそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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