東海~関東で冷たい雨、北海道は再び雪も/今冬は日本海側で雪多くなる!?最新3か月予報:気象予報士解説
20日は関東付近に小さな低気圧が発生し、また北海道にも気圧の谷が近づくため、それぞれ冷たい雨や雪が降るところがありそうです。
昨日19日には気象庁から最新の3か月予報が発表されましたが、今シーズンは一時的に強い寒気が流れ込むことがあり、日本海側で雪の量が平年並みか多くなる見通しとなっています。
今週の天気・気温も含めて気象予報士が解説します。
20日は冷たい雨や雪のエリアあり
20日は朝の時点で前日よりも冷え込んでいるところもあり、前日に雨や雪が降っていた地域では路面の凍結に注意が必要です。
このあと日中は晴れるところが多いものの、関東付近には小さな低気圧が発生する予想で、近畿・東海~関東甲信で時間とともに雨の範囲が広がるでしょう。内陸は一部みぞれになる可能性も。
そして北海道には気圧の谷が近づき、午後は日本海側中心に雨や雪が予想されています。雷を伴うところもあるでしょう。夜は東北北部でも一部降りそうです。
沖縄・奄美でも湿った風が流れ込み、一時的に雨が降るところがあるでしょう。
今週は「一雨一度」で雨が降るたびに冷え込む
21日(木)は東海~関東や北陸・東北で雨が残るところがありますが、そのほかは晴れ間があるでしょう。
22日(金)になると北日本から再び冬型の気圧配置になり、北陸から北の日本海側では雪が降り出すところが出てきそうです。
そして23~24日の土日はまたもや今朝と同じくらい冷え込む予想で、北日本は積雪が増えるところも。
今後は雨のあとに寒気がグッと南下するという「一雨一度」をくり返し、季節がどんどん進んでいきそうです。
「冬らしい日」が多い冬に【最新3か月予報】
19日に気象庁が発表した最新の3か月予報によると、12月~2月を通して平均した気温(上左図)は、北日本と沖縄・奄美では平年並みか高く、それ以外の地域ではほぼ平年並みの予想となっています。
また降雪量(上右図)は日本海側のみ予報対象になっていますが、各地ともに平年並みか多い見通し。
この冬は、偏西風が日本付近を通る際に平年よりもやや南に蛇行しやすいと予想されていて、寒気が流れ込みやすい構図になる予想で、日本海側では一時的に大雪となるおそれも。
19日に会見を行った気象庁の担当者は「冬らしい日」が多い冬になりそうだと話していて、極端な暖冬だった昨シーズンと異なり、今シーズンはいつも以上に寒さ対策・雪対策が必要になってきそうです。
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