ラーメンライターも思わずうなった...味玉が本当に旨いラーメン店5選
ラーメンで人気のトッピングといえば何だろうか?
「ねとらぼ」が2020年に調査した「あなたがつい頼んでしまう、ラーメンのトッピングは?」というアンケートによると、以下の結果だった。
第5位:のり 得票率5.6%
第4位:メンマ 得票率13.5%
第3位:チャーシュー 得票率15.8%
第2位:ネギ 得票率17.7%
第1位:味玉 得票率33.8%
ご覧のとおり、ダントツで人気を集めたのが「味玉」だ。
ラーメンに味玉が入っているのは今や当たり前の光景だが、味を染み込ませた茹で卵を麺類に浮かべるという食べ方は意外と珍しいものだった。
初めて味玉をラーメンにトッピングしたのは1949年創業の荻窪の老舗「漢珍亭」(現在は閉店)と言われている。固茹ででおでんの卵のような「漢珍亭」の味玉はノスタルジックで実に旨かった。
というわけで、今回はトッピングの一番人気「味玉」が旨い都内近郊のラーメン店をご紹介したい。
ちばき屋 葛西店
1992年に和食出身の料理人・千葉憲二さんが開いた支那そばが人気の名店。流行に踊らされないあっさりした支那そばを長年手掛けている。
半熟煮卵を最初にラーメンに合わせたのは実はこのお店。
それまでラーメンに乗っていた卵は茹で卵か、固茹での味玉ばかりだった。これだと、卵を崩したときに黄身でスープが濁ってしまう。そこで、千葉さんは黄身を羊羹状にし、醤油とダシに一晩漬け込んだ半熟煮卵をトッピングした。
ダシ感のあるスープの中で味玉が光り輝く存在感。歴史とともにぜひ味わってもらいたい。
東京都江戸川区東葛西6丁目15−2
東京メトロ 葛西駅から徒歩5分
ラーメン 奏
滋賀の大人気店が昨年、東京・駒込に移転。大阪・福島の鶏白湯の名店「JET」出身。
なかなか都内では食べられない超濃厚な鶏白湯スープがウリ。鶏ガラとモミジを大量に使い、鶏を茶濁するまで煮込んでおり、細かい肉まで入っている。こちらが「鶏そば+チャーシュー2枚・半熟味付玉子」。
鶏の存在感をビシビシ感じる中で、やはり味玉はマストで入れたい。
鶏の卵なだけあって、味玉は鶏スープの中で一番生きるのではないかと思わせてくれる。
濃厚だが、上品にまとめていて和のテイストも感じる新感覚な一杯。お試しあれ。
東京都北区中里1丁目1−9
JR・東京メトロ 駒込駅から徒歩5分
ラーメン 星印
ラーメンの鬼・佐野実さんの「支那そばや」出身。磨きに磨きをかけた醤油ラーメンが絶品のお店。
見た目にはわからないが、様々な食材の旨味が“詰まってる”感が凄い。鶏と醤油の旨味を立てながら、いろんな味が複合的に追いかけてくる。こちらが「特製醤油らぁ麺」。
2種類のチャーシューやワンタン、そして味玉に至るまで完璧で、もはやごちそう。
味玉は名古屋コーチンの卵を使用。分厚いスープの旨味の中で、しっかりと黄身の存在感があり、至福の美味しさだ。
神奈川県横浜市神奈川区反町1丁目-3-4 ルミノ反町
東急線 反町駅から徒歩4分
横浜ラーメン 田上家
横浜・弘明寺にある人気の横浜家系ラーメンのお店。
こちらが「チャーシューメン+味玉」。
豚骨は下処理しっかり、骨もフレッシュなので、豚骨の臭みは一切なし。しかしちゃんとしたスープの厚みと鶏油感、醤油もしっかり効いていて旨い。吊るし窯焼きチャーシューがとにかく大ぶりでご馳走。
味玉はなんと4日もかけて作る半熟煮卵。こんなに手間暇かけた家系の卵には出会ったことがない。
あきたこまちのライスに味玉を崩して乗せて、スープをかけていただくのもオススメだ。
神奈川県横浜市南区通町3丁目-48
横浜市営地下鉄 弘明寺駅から徒歩6分
田無大勝軒
「永福町大勝軒」系の「保谷大勝軒」出身のお店。夫婦で切り盛りしていて、店内はとても良い雰囲気。
永福町系は麺量が多いことで有名で、並盛で2玉ある。こちらが「味玉チャーシュー麺」。
味玉は半熟でちょっとビターな味付けが特徴的だ。
煮干の効いたスープの中で、ちょっと大人な味玉が存在感を示す。チャーシューもほろっと柔らかくて旨い。
味も量も大満足なお店。
東京都西東京市田無町4丁目25−1 磯野ビル1F
西武線 田無駅から徒歩2分
※写真はすべて筆者による撮影
【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】