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朝倉未来、格闘技界の次はエンタメ席巻? アイドル運営にも乗り出す風雲児のエンタメ観 #専門家のまとめ

田辺ユウキ芸能ライター
番組企画でアイドルプロデュースに乗り出す、朝倉未来/写真提供:ABEMA

7月29日に開催された総合格闘技の大会『超RIZIN.3』をもって格闘家引退を発表した朝倉未来。今後は、現役時代から人気のYouTubeチャンネルを軸に、主宰する格闘技イベント『BreakingDown/ブレイキングダウン』のさらなる充実、さまざまなコンテンツの企画・運営、そして強烈な経歴や発言力などからタレントとしても本格的に活動するのではないだろうか。

なかでも朝倉にとって新たな挑戦となっているのが、ABEMAで配信されているアイドル発掘番組『Dark Idol ダークアイドル』だろう。朝倉が発起人となった同企画は、挫折や葛藤を味わった女性たちのセカンドキャリアの応援と、既存のアイドルシーンの概念を壊すために立ち上げられたもの。さまざまな背景を持つアイドル候補生たちがオーディションに取り組む様子を追っている。

日本のエンタテインメントシーンの風雲児になる可能性を秘めている朝倉。そこで当記事では、朝倉が持っている「エンタメ観」をうかがわせる発言などをまとめたい。

ココがポイント

▼朝倉のYouTube初投稿は2019年5月23日。ネットですぐ批判される時代だが、それでも挑戦を大事にするべきと語る

▼映画『タイタニック』(1997年)を32回鑑賞。出会った時間は短いのに相手を想い続ける主人公たちが美しいという感想

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▼パンサー・尾形と“尾形妻”とのデートをかけて対決。負けて泣きを入れまくる尾形とのやりとりは、とんねるずの『生ダラ』を彷彿

▼「ユーチューバーおもんない論争」の際は、トークスキルはお笑い芸人に軍配が上がるが「マルチな才能はユーチューバー」

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▼つんく(※註1)との対談で「すべてをさらけ出している人」が人気と分析。「黒歴史を見せることで感情移入できる」と持論

※註1:つんくの正式表記は、「つんく」の後ろに男性マーク

エキスパートの補足・見解

朝倉は、7月29日に平本蓮選手にKO負けをした翌日、Instagramであらためて格闘家引退を表明。ストーリーズ機能で「格闘技、YouTube、事業など挑戦してきたように これからも色々な事に挑戦していく 人生は死ぬまでの暇つぶし やりたいことに挑戦しなきや損だ」とつづっていた。

その言葉は朝倉の信条そのものなのだろう。実際に『Dark Idol』でも、まだオーディションの段階でありながら約1000人規模の会場でのアイドルフェスでパフォーマンスすることを目指させるなど、思い切った課題を候補者たちに臨ませている。

また朝倉にとって同企画は、『BreakingDown』の経験が生きているのはもちろんのこと、IZ*ONE、JO1、INIなどを輩出した『PRODUCE 101』シリーズをはじめとするサバイバル型公開オーディション番組の要素も感じられ、さらに1990年代から2000年代前半にかけて人気を集めたバラエティ番組『ガチンコ!』(TBS系)、『ASAYAN』(テレビ東京系)などの雰囲気も漂わせている。数々のエンタメ要素で構成されているところが興味深い。

そういったいろんな企画のなかで、朝倉が重視しているのが、当記事でも取り上げた「すべてをさらけ出すこと」。番組でも候補者たちに「正直に生きること」を求めている。

ちなみに会心企画『BreakingDown』も、たとえばバラエティ番組でパロディが実現したり、なにか揉めごとが起きたときには芸人たちが『BreakingDown』と口にしたりし、大きな影響力を与えた。物議を醸しながらも格闘技界を大きく盛り上げ、ユーチューバーとしても大成功をおさめた彼が、エンタテインメントシーンでどのような動きをみせていくのか。非常に注目である。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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