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ノルウェー広告代理店で働く女性603人がセクハラ文化を非難 #MeToo

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事
「私も」。ノルウェーの女性たちが、次々とセクハラ被害を共同で訴えている(ペイレスイメージズ/アフロ)

ノルウェーの広告業界で働く603人の女性が本名を公開し、業界のセクハラ文化を抗議した。

声をあげたのは、広告、PR、イベント、デザイン、コミュニケーション企業などで働くクリエイター、デザイナー、アドバイザー、プロジェクトリーダー、テキスト作家、アートディレクター、代理店のリーダー、学生、コンサルタント、SNSアドバイザー、広告動画のイラストレーターや監督など。

「職場でのセクハラ、差別、権力の悪用を私たちは受け入れない」。氏名を公開した女性たちは、業界のリーダーたちにセクハラや性暴力に対する対策を求めている。

抗議書簡は、広告業界者向けのニュースが発信されるサイトKampanjeで18日に発表された。

本当に起きたとされる実話も、匿名で一部公開されている。

  • 妊娠したと上司に告げると、売春婦だとののしられました。その後も嫌味を言われ続け、休職中に退職届を出しました
  • 業界のパーティーで男性に後ろから性器をつかまれ、泣いて帰りました
  • 仕事でプレゼンが終わった後、仕事相手とお酒を飲んでいました。メディア代理店のリーダーが、やらせてくれないかと聞いてきました。私がショックを受けていても、発言を側で聞いていた上司は、何もしませんでした。それからというもの、仕事中にそのリーダーに会う度に私はおびえていました

Text: Asaki Abumi

北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会理事

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信16年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。北欧のAI倫理とガバナンス動向。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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